素晴らしい本との出逢い

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 よく「なぜ今まで、この本と出逢わなかったんだろう」「なぜ今までこんなことを知らなかったんだろう」という場面があります。

 最近、特にそうです。
 以前から読んでいる伊與田覚先生の「『人に長たる者』の人間学」は、もう、何回読んだかわかりません。安岡正篤先生の「活学講座」には頭をぶん殴られた気分になり、「易経講座」では、最初わけがわからないけれど、読んでいるうちに心にしみてくるようになり、この二つの本(もちろん他にもたくさんありますが)も繰り返し呼んでいます。

 伊與田先生、安岡先生の本を読んでいると、漢字というものの意味を学びます。ああ、形象文字というのは表音文字と違って素晴らしいものだなあと。これを創造した東洋の知恵はすごいでなあ。と。

 ということで漢字をもっと学びたくなり出逢った本が、なんとまあ・・・。「字統」「字訓」です。 この二つの本をまとめられた白川静先生の功績は、他の追随を許しません。世界的であり歴史的な功績です。支那人ではこれはできないでしょう(なぜそうかはまた後日)。ほれぼれしならが読んだり眺めたりしています。面白くてたまりません。

 その白川先生が監修されている「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」も面白いですねえ。

 「読む」「書く」「聞く」「話す」という言語の要素がありますが、圧倒的に大切なのは「読む」「書く」です。そして、国語においてそれを徹底的に幼いころから「やらせる」必要があります。昔の寺子屋でもそうですね。「読み」「書き」「そろばん」です。国語と数学です。「読む」「書く」を徹底してやると、「聞く」「話す」は自然とできてきます。「数学」をやると物事の筋を考え始めます。だから江戸期、明治期の日本人は優秀でした。小学校から英語教育なんてとんでもない。

 私がこういうことを言うと、ずいぶん反発する人がたくさんいます。「小さいころから英語を教えて何が悪いか」と。

 まあ、何の実績もない私の言うことですから、いたし方ありません。そういう方におすすめなのが、国家の品格の著者であり、国際人である、藤原正彦氏の

「祖国とは国語」

という本です。この方も同じ事をおっしゃっています。こういう実績のある国際人のおっしゃることなら信じるのでは(笑)?

 誰が正しいかではなく、何が正しいかです。

 藤原さんが文部科学大臣になればいい。

 国語です。絶対に子供たちに必要なのは正しい歴史と国語の教育です。これが日本再生の根治療法です。

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このページは、宝徳 健が2012年3月 2日 08:54に書いたブログ記事です。

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