このシリーズは右のカテゴリー「和歌」に格納されています。
正岡子規の「歌よみに与ふる書」を現代語訳しています。今日から「九(ここの)たび歌よみに与ふる書」です。
正岡子規の「歌よみに与ふる書」を現代語訳しています。今日から「九(ここの)たび歌よみに与ふる書」です。
「いちいち、論ずるのもうるさいので、二、3首紹介しておこう
山は裂け 海はあせなん 世なりとも 君にふた心 われあらめやも
箱根路を わが越え来れば 伊豆の海や おきの小島に 波のよる見ゆ
世の中は つねにもがもな なぎさ漕ぐ 海女の小舟(おぶね)の 綱手なかしも
大海の いそもとどろに よする波 われてくだけて さけて散るかも
箱根路を わが越え来れば 伊豆の海や おきの小島に 波のよる見ゆ
世の中は つねにもがもな なぎさ漕ぐ 海女の小舟(おぶね)の 綱手なかしも
大海の いそもとどろに よする波 われてくだけて さけて散るかも
箱根路の歌は極めて面白いけれど、このような想いは、古今に通じているので、実朝がこれを作ったとしても別段驚くものではない。でも、「世の中」の歌のように、新古今のくだらない時代において、このようなすばらしい歌を実朝が作った、実朝の技量には、驚くばかりである。実朝の造詣深きはいまさら言うのもおろかだが、「大海」の歌もすばらしい」
では、拙首です。
苦しいな そう思っても 周りから 必ず受ける 恩に気づけよ
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