和歌

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 正岡子規の「歌よみに与ふる書」を現代語訳しています。「九(ここの)たび歌よみに与ふる書」のつづきです。
「新古今に移って二、三首を紹介しよう。
なごの海の 霞のまより なばむれば 入日(いりひ)を洗ふ 沖つ白波(実定:さねさだ)
 この歌のごとく、客観的に景色を善く写したものは、新古今以前にはない。これらもこの集の特色である。惜しむらくは「霞のまより」という句がだめなことである。一面にたなびきたる霞に間というのもおかしく、縦(よ)し間ありともそれはこの趣向に必要ではない。入日も海も霞をみながら見る趣こそ大切なのである」

 拙首です。

歌を詠む ほどに自然に ふれられぬ 豊かさにおいて 今の世はかなし 

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このページは、宝徳 健が2012年3月10日 07:48に書いたブログ記事です。

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