このシリーズは右のカテゴリー「和歌」に格納されています。
正岡子規の「歌よみに与ふる書」を現代語訳しています。「十(と)たび歌よみに与ふる書」の続きです。
正岡子規の「歌よみに与ふる書」を現代語訳しています。「十(と)たび歌よみに与ふる書」の続きです。
「今は、歌よみになる者皆無の時代であるけれど、それでも御歌所の連中より上手な歌よみならば民間にたくさんいる。田舎者が元勲を崇拝し、大臣を偉い者と思い、政治上の力量も識見も元勲大臣が一番に位置する者と迷走している結果、新聞記者などが大臣を誹るのをみて『いくら新分野が法螺を吹いたとしても、大臣は信任官、新聞屋は素寒貧、月とすっぽんほどの違いだ』などと罵っている。少し眼の肥えた者なら元勲がどれくらい無能力かということ、大臣は持ち回りで、新聞記者より大臣になった実例があることぐらいは、承知していであろうと聞かせても、田舎の先生は一向無頓着で、相変わらず元勲崇拝であるのも腹立たしいことである。」
拙首です。
コート脱ぎ 上着を捨てて 春感じる 寒い冬など いつのことやら
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