東大寺法華堂の秘密 上

| コメント(0) | トラックバック(0)
 この記事は右のカテゴリー「和歌」に格納されています。

 以前、東大寺法華堂の秘密 中 を紹介しました。日本経済新聞日曜日の文化芸術欄に載っていた記事です。前後しますが、その「上」を紹介します(2月26日掲載分)。日経新聞に勤務する後輩(といっても偉いさんですが)が、送ってくれました。
 東大寺法華堂の位置は、以下の通りです。
hokkedouchizu.jpg

  本来なら法華堂に不空羂索観音菩薩立像は安置されているのです。

 でも、平成22年(2010年)から始まった文化庁の法華堂須弥壇および尊像修理事業によって、今は、堂内の諸仏は、東大寺ミュージアムに立っています。それぞれの像は、順次修復の手が加えられています。

 本尊である不空羂索観音菩薩立像は、いち早く修理を終えて、ミュージアムに安置されました。ところが、専門家の目から見ると、法華堂にあったときと、今のミュージアムに立っている不空羂索観音菩薩立の違いに驚くそうです。どれどれ、ちょっと見てみよう。

                            これが法華堂にあったときの空羂索観音菩薩立です
fukuukensakubefore.jpg

]

 fukuukensakuafter.jpg

 なるほど、宝冠がない、光背がない、手の持物がない・・・。素のままの裸の姿ですね。

 この記事を書いた竹田博士氏は、こう述べています。
「あまりに印象の変わりように驚き、何度も東大寺ミュージアムに足をはこび、この"新面目"の仏をためつすがめつ眺めた。顔の表情一つとってもみても、微妙に違って見える。ある時はまた、すがすがしく、りりしく神々しく見えた。修復の前の仏にはホコリがずいぶんたまっていたという。そんなことも見た目の印象には作用しているのかもしれない」。

 この記事いいですね~。

 では拙首です。昨日、電車に乗りながら春の風景の美しさに見ほれて、たくさん作りました。

二つ上の 姉きの編んだ れんげでの 首飾りして ほほえんだころ

タンポポと 菜の花の黄 レンゲ赤 ゆりの白さに 虫たち遊ぶ

光はね 水面輝く 春の田は 豊葦原の 瑞穂の国よ

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/3539

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2012年4月25日 06:11に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「目標管理だけはしておきます(4月23日の日誌)」です。

次のブログ記事は「ちょっとおかしくないかい?(4月25日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。