「始末」の精神

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 大阪あるのに、なぜか「長崎堂」という老舗のカステラ店があります。「黒船」のブランドで有名です。長崎屋とういカステラの店はたくさんありますが、ここは「堂」です。

http://www.nagasakido.com/

 とてもしっかりしたすばらしいHPです。一度ご覧ください。
 創業は対象八年ですからかなりの老舗です。昔ながらのカステラの味は、すぐに思い出されるような懐かしさがあるのではないでしょうか。

 私たちが子供の頃は、カステラというと最上級のお菓子です。お土産でいただくもので、自分の家で買うものではありませんでした。「今日はいただいたカステラがあるよ!」というお袋の上気した声が思い出されます。福砂屋のカステラをいただいたなんていうときには家族全員が幸せになりました。ちなみに福砂屋(創業寛永元年:1624年 長崎市)は、自分で餡子を塗って作る、もなかも最高です。

 ちょっと邪道ですが、私は、牛乳を飲みながらカステラをいただくのが大好きです。

 大阪というがさつな(失礼)街にも、おいしいカステラの店があります。それが長崎堂です。カステラももちろんおいしいのですが、「カステララスク」が若い人には受けているようです。

 なぜ、こんな商品が開発されたか。それは「始末」の精神からなのです。もともとは、「もったいないから」とカステラの切れ端をラスクにしていました。今では、カステララスクがヒット商品になったので、切れ端だけでは材料が足りなくなっているそうです。

 これ上手なんですよね~。このカステララスクは気軽に食べられるのですが、これを食べるとカステラが食べたくなる。

 こういうのを商品化計画といいます。商品を「化けさせる」計画です。製造業やサービス業で可能(小売業でも不可能ではない)な商品戦略です。可能というか、これをやると商売は、差別化ではなく「個別化」に向かいます。

 サービス業では、商品の捉え方や工程を換えてみたり、製造業では、このように、「無駄」や「不合理」から新しい商品を開発していきます。

 えっ?必ずうまくいくのかって? 商売に当たりつきの宝くじはありません。「答えをすぐに求める」経営はだめです。「答えは探す」ものです。「不合理」を「知恵」で「合理化」しながら。

不合理を 合理化するは 自らの 艱難辛苦の 知恵の結晶

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このページは、宝徳 健が2012年7月13日 03:52に書いたブログ記事です。

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