当用漢字

　あの屈辱的な敗戦とGHQの占領（進駐ではない：彼らは占領と思われたくないから、自分たちをを占領軍ではなく進駐軍と呼ばせました）により日本の文化が破壊されてしまったことはこのブログで何度も申し上げています。

　先日NHKで、マッカーサーの執務室の話をやっていました。なんでも、今、公開中だそうです。日本を破壊した敵国の大将の部屋を今でも保存している第一生命のセンスも疑いますが、それを見に行く人がいるのも信じられません。NHKのキャスターも、生き生きと、マッカーサーは素晴らしかったというような表現をしていました。事実を何も知らない人です。

　マッカーサーが日本に来て、まずやったのは、女を差し出せと日本政府に強制したことです。日本政府は泣く泣くこれに応じました。

　次にやったのは、奴隷探しです。アメリカは世界で一番奴隷が好きな国でした。リンカーンは戦争に勝つために「奴隷解放」などということを、ゲティスバーグ・アドレスでのたまいましたが、彼の家には、奴隷がたくさんいました。　でも、日本では、マッカーサーがいくら探しても日本に奴隷なんていません。しかたがなく、やくざのたこ部屋で働かされている人間を、無理やり奴隷にしてしまいました。

　なんやかんやで、彼がやったことで日本の国の役に立ったことなど、何一つありません。彼の無知から日本を破壊する行為ばかりを日本に押し付けました。もっとも、それを嬉々として受け入れた日本人にも問題がありますがね。

　その中のひとつが漢字です。アングロサクソンが他国を植民地にするときにやることは、王家の破壊と母国語の廃止です。こうすればその国家は滅びます。今、みんながアウンサン・スーチーを賞賛していますが、ミャンマーに対して、欧米がやったことを知れば、彼女を礼賛できないはずです（以前、このブログに書いていますので、興味ある方は検索してください。2010年11月9日「アウンサン・スーチーの嘘」）。

　さて、素晴らしい日本語を壊滅状態にしようと、彼らは、将来的には漢字を廃止しようと考えました。そして、全廃までの間、「当面使用する漢字」ということで、当用漢字を決めて、大幅に使う漢字数削減と字体の簡略化を強制しました。戦後育った私たちに漢文の素養がないはずです。

　偉大なる白川静先生は、これを批判しています（長くなるのでまた今度）。

　この事実を知っても、マッカーサーを礼賛できるかい？　NHKさん。

　メディは不勉強すぎます。思い込みと事実を知ることは別の話です。