こんな本に出合いました

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 オリンピックで日本選手がよい成績を収めるのはとてもすばらしいことです。胸が熱くなります。でも、インタビューを聞くと、日本語が正しく使われていないので、がっかりします。悲しくなります。
 「点を決めれてよかったです」「(自分の親のことを)お父さん、お母さん(と公共の電波で平気で言う)」「だからあ~、あの~、これはあ~(の上げ調子での言葉)」「ホントに、ホントに」などなど、枚挙に暇がありません。もう聞くに堪えません。メディアもそれを平気で報道する・・・。

 私は自分の日本語が完璧ではないことは重々承知しています。でも、こんな基本的な間違った言葉は使いません。

 日本は「言霊の幸(さき)あふ国」です。「こころとこととことば(心で感じたことを素直に考えそして言葉にできる)」の国です。

 小学校から英語教育などばかなことを言っているからこんなことになります。一体、小さなころからあんな表音文字を教えて日本をどうしようというのでしょうか?権利・義務ばかり主張し自国がよければ他国はどうなってもよいというアメリカのような国にするつもりなのでしょうか?

 国際化には英語が必要という人がいます。では、日本の国際化が一番進んでいたのはいつかと聞きたい。明治時代です。 それに、世界で一番英語が下手な日本人が世界で一番経済発展しました。これはどう説明しますか? 自国のことを知らずに英語を学んで何を話すのですか?海外で馬鹿にされるだけです。国語です。祖国とは国語であることは、藤原正彦先生の「祖国とは国語」という本にとことん書いてあります。

 英語の時間を削ってでも国語の時間を増やす必要があるのに、逆のことをやっています。だから、「体育」ができても、こんな日本語を話す選手が増えます。インタビューを聞いていると悲しくて情けなくて、涙が出てきます。

 和歌を一緒に学びましょうよ。和歌は文化というよりも文明ですね。

 昨日健康のために、話題になっている「ロングブレスダイエット」という本を手に入れたくて(笑)、本屋に行きました。 すると後方から「私を買って」という声が聞こえました。振り向くとそこにあるのは「万葉集歌の力」という本です。いつも本を買いすぎるので、「どうしようかなあ」と思っているのですが、本が必死に買えと訴えます。買いました。

 すばらしい。中西進先生も投稿されています。この本は、しばらく手放せません。いつも持ち歩きます。ああ、いいな~。私は、こんなに美しい国に生れて、そして、住んでるのですね。私の和歌のレベルなど、まだまだであることはわかっています。でも、日本人に生れて和歌を知らないまま一生を終わることほどもったいないことはありません。言霊の幸(さき)あふ国なのですもの。和歌を詠むことが特別なことで、和歌を読む人は特定の人という今の教育を改める必要があります。戦後日本がだめになったひとつに、日本人が和歌を詠めなくなったことがあります。

 うれしいな~。将来、万葉の旅に出るときに、一緒に持っていく一冊です。うれしいな~。

恋を語り 国を憂ひて 死を悼む いまここにある 万葉の歌 

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このページは、宝徳 健が2012年8月 8日 05:01に書いたブログ記事です。

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