なでしこの感動

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 くどいようですが、オリンピック選手のインタビューを聞くとがっかりします。日本語が・・・。

 「やっぱり」「ほんとに」の連発・・・。「すごい幸せです」という表現・・・???プレーには感動しますが、インタヴューはいただけません。中にはとても素敵な言葉を話す選手もいます。そういうときにはほっとします。

 それはいいとして、なでしこすごいですね。
 点を取る場面ばかりが報道で強調されますが、私はディフェンスに感動します。

 男子以上に体格差のある相手のオフェンスに対峙する恐怖は実際にそこにいる人間でないとわからないでしょう。その恐怖に自分の身を投げ出しています。ある意味死んでもいいと思ってプレーしているのではないでしょうか。

 自分を殺すとチームが生きる。まさに、自分の幸せを削ってお互いを幸せにしてきた「かつて」の日本人の生き方です。

 点を取ったとき以上に、ディフェンスで、あのように大きな相手からのオフェンスに身を投げ出す彼女たちを観たときに、涙があふれてとまりません。

 宮間選手のリーダーシップにも感動します。沢選手も見事に宮間主将を活かしています。これはなかなかできません。

 日本女子がサッカーで決勝にまでいくには、これまでの長い長い積み重ねがあったことでしょう。喜びの積み重ねより、苦しみ・悲しみ・くやしさ等々の方を何倍も積み重ねているはずです。

 あのような大きな相手からの恐怖に身を投げ出す彼女たちに「もういいよ」と思いながら、これまでの積み重ねを勝手に考えてまい「勝ってほしい」と願う身勝手な私がいます。

 結果がどうなっても、なでしこを賞賛してやまない気持ちには変わりはありません。さあ、オリンピック最後の試合です。日本人全員の「気」をイギリスに送りましょう。

人の世の 真の強さに 魅せられる 己を削り 人を生かして

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このページは、宝徳 健が2012年8月 9日 04:42に書いたブログ記事です。

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