布施(八月二十四日の日誌)

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 ずいぶん昔(十年以上前)、ある人から「本を年間二百冊以上読んだら、人を動かそうとしなくても自然に周りの人は動いてくれる」と聞きました。つまり組織の中において、指示・命令をしなくてもよくなるということです。未熟な私は「ほんまかいな」と思いました。でも、すぐに人を信じてしまうという私の悪い癖が、私に読書二百冊という目標を与えてしまいました。
 二百冊というのはなかなか読めるものではありません。一昨年、やっと二百冊以上読みました。とてもしんどい思いをしたので、無理するのはやめようと思い、昨年から月に十冊程度の目標にしています。でも、今年は、無理をしていないのに読めています。 やはり何かを達成しようとしたら一度無理をする必要があるのですね。体にしみこむのでしょう。

 本を読むのが楽しくて仕方がありません。そして、今年になってやっと気づきました。「なるほど、本を読むという事は止揚(しよう:アウフヘーベン)が自然と身から醸し出されるようになるのか~」と。

 まだまだ私には出来ていませんが、こういうことが見つかるとまた本を読む動機づけが強化されます。

 さて、森正弘先生のご著書に「今を生きていく力『六波羅蜜』」があります。六波羅蜜をこれほど平易に解説した本を私は他に知りません。

 「波羅蜜(はらみつ)」とは、釈尊の生誕地の言語の「パーラミッタ」を、西遊記でおなじみの玄奘三蔵法師が漢語に置き換えたものです。「パーラミッタ」は「智慧」です。ですから、六波羅蜜とは人生を生きる六つの智慧ということす。

布施
持戒
忍辱
精進
禅定
智慧

の六つです。

 昨日、森正弘先生のこのご著書を読みました。布施のところで、ハッとしました。「自分が頭をもたげると布施にはならない」とありました。布施とはまさに武士道の精神です。「鍛え上げた己の力を自分以外の人に使うこと。そして、むさぼらず、へつらわないこと」です。

 よく「私は〇〇をやってあげたのに、ちっともわかってくれない」という人がいます。私もそう思うことが多々あります。「これだけやったあげた」と。この「あげた」が曲者です。

 自分がよいこと、感心なことをしているという気持ちが芽生えてくると、布施が布施でなくなってしまいます。つまり、生きる智慧からどんどん遠ざかることを意味します。

 「私が」「俺が」、やって「あげた」という自我は人間を汚します。ならやらなきゃいい。と、いろいろなことを思い出しながら、自分に言い聞かせてくれます。本は生き方の道しるべです。私は、本がないと生きていけません。

 知識を得るために本を読んだことはありません。生き方という智慧を得るために読んでいます。

導(しるべ)となる 本がささやく 波羅蜜に 触れ観じみて 灯りをともす

【八月二十四日の食事】

朝ごはん:サンドイッチと野菜ジュースとヨーグルト
昼ごはん:パスタサラダと野菜ジュースとヨーグルト
夜ごはん:懇親会の立食パーティであれこれ

【ルーティン】
<自己の成長>
①私は毎朝、朝のおつとめをします(皇居遥拝、宗像大社遥拝、神棚拝礼)〇19/24
②私は毎朝、3つの唱和をします(般若心経、教育勅語、大祓詞)〇17/24

③私は毎朝、新しい暗唱を少しずつします(今は、大学と終戦の詔書を完璧に覚える)〇15/24

<仕事の実現>

④私は毎日、新しいビジネスモデル構想を1つノートに書きだします(完成ではない)〇20/24
⑤私は毎日、未決管理表を詳細に読み込みます〇21/24
⑥私は毎日、全クライアントのことを3分以上考えます〇24/24
⑦私は毎日、5年間の夢、1年間の夢を3分以上眺めます〇24/24
⑧私は毎日、10分以上次の事業づくりの勉強をします〇22/24  
(151/192 78.6%) 

<7月にやること>
 手紙 150通以上 89通  
 読書 10冊以上 18冊
 新規提案 20社以上  18個 
 新ビジネスモデルづくり10個以上 9個 
 士魂商才八月号:
 
【毎週やること】
 次週計画・今週検証(毎週木曜日近辺にやります) 
八月五日:〇、八月十一日:〇、八月二十日:〇

【行動規範:八戒】
いつも最悪の事態を想定せよ
そして、今日一日の最良の行動をとれ
自分のことばかりしゃべるな(ブログでは勘弁ね)
自分以外の人に強い興味を持て(ただし、必要以上に期待をかけるな、過去の出来事のこだわるな)
自分の馬鹿加減を常に思い出せ
人から受けた恩は忘れるな
人へ施した恩はすぐに忘れろ
小さな仕事こそ丁寧にやれ

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このページは、宝徳 健が2012年8月25日 02:12に書いたブログ記事です。

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