士魂商才第五十七号が完成しました。読者の皆様には今週中に届きます。巻頭言だけ紹介しておきます。
【第五十七号:遺題継承】
いつもお世話になっております。「士魂商才(しこんしょうさい)」の第五十七号です。タイトルは「遺題継承」です。「いだいけいしょう」とお読みください。
今月からこの士魂商才も創刊から六年目に入ります。この五年間、読者の皆様にはたいへんお世話になりました。皆さまのおかげで続けることができました。感謝申し上げます。
江戸時代、庶民の一家に一冊はあったとされる、「塵劫記(じんこうき)」という数学の本があります。国家としての教育体系がない中、寺子屋という庶民レベルで「読み書き十露盤」を、驚くほど高度なレベルで学んでいた江戸時代の方々には敬服せざるを得ません。古典を読み、和歌を詠み、書をしたため、そして、数学のレベルなど、今の高校生のレベルよりも高いものを習得していました。十露盤を使っての「平方根」「立方根」の計算までやっていたそうです。私はもう一度十露盤を勉強しようと思っています。この優れものが日本からなくなってしまうのはあまりにも惜しいと考えます。
数学の内容はさておき(本文で紹介していきます)、この「塵劫記」の最後の部分が「遺題継承」となっています。著者の吉田光由(よしだみつゆ)が、最後の版で、解答を示さない難問を巻末に付録のように載せました。いわば著者から読者への「挑戦」です。好奇心旺盛な江戸庶民は、こぞって吉田の挑戦を受けます。
解答が出来たら、次に、その上を行く問題を作る人が現れます。そのサイクルが繰り返され、益々江戸庶民の数学のレベルが向上することになります。明治維新後、自然科学を学びに当時の日本人が欧米に留学しますが、数学だけはほとんど学ぶことがなかったと聞いています。それぐらいの高いレベルでした。
さて、この「遺題」を次々に世に提案するシステムが「遺題継承」です。こんなに面白い民族だったのですね。戦後の過った教育は、学校も塾も「勉強を嫌いにさせるために行くところ」となっています。こんなシステムでは、次々に新しいことに挑戦する人間など出て来るはずがありません。
経営でも同じことです。不合理を合理化しながら、今ある経営資源を次々に高めていく楽しさが必要です。不況だ不況だと言いながら、そこに甘えていないでしょうか?経営に携わる私たちが「遺題継承」というアウフヘーベンを身に着けることが肝要です。
今月号もお楽しみください。
感謝合掌
平成二十四年九月吉日
株式会社 経営戦略室
代表取締役 宝徳 健
【九月二十五日の食事】
朝ごはん:合宿所の朝ごはん
昼ごはん:合宿所の昼ごはん
夜ごはん:ご飯、味噌汁、野菜料理二品、さんまの塩焼き、もずく
<自己の成長>
①私は毎朝、朝のおつとめをします(皇居遥拝、宗像大社遥拝、神棚拝礼)〇20/25
②私は毎朝、3つの唱和をします(般若心経、教育勅語、大祓詞)〇22/25
③私は毎朝、新しい暗唱を少しずつします(今は、大学と終戦の詔書を完璧に覚える)〇20/25
<仕事の実現>
④私は毎日、新しいビジネスモデル構想を1つノートに書きだします(完成ではない)〇17/25
⑤私は毎日、未決管理表を詳細に読み込みます〇20/25
⑥私は毎日、全クライアントのことを3分以上考えます〇25/25
⑦私は毎日、5年間の夢、1年間の夢を3分以上眺めます〇25/25
⑧私は毎日、10分以上次の事業づくりの勉強をします〇22/25
(164/200 82.0%)
手紙 150通以上 106通
読書 10冊以上 16冊
新規提案 20社以上 9個
新ビジネスモデルづくり10個以上 4個
士魂商才九月号:九月二十三日 〇
【毎週やること】
次週計画・今週検証(毎週木曜日近辺にやります)
九月六日:〇、九月十六日:〇
【行動規範:八戒】
いつも最悪の事態を想定せよ
そして、今日一日の最良の行動をとれ
自分のことばかりしゃべるな(ブログでは勘弁ね)
自分以外の人に強い興味を持て(ただし、必要以上に期待をかけるな、過去の出来事のこだわるな)
自分の馬鹿加減を常に思い出せ
人から受けた恩は忘れるな
人へ施した恩はすぐに忘れろ
小さな仕事こそ丁寧にやれ
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