このシリーズは右のカテゴリー「どの本よりわかりやすい源氏物語」に格納されています。
さあああああああ、光源氏が空蝉(うつせみ)の寝所に忍び込んでいきました。エッチ~~~。空蝉、危うし。
さあああああああ、光源氏が空蝉(うつせみ)の寝所に忍び込んでいきました。エッチ~~~。空蝉、危うし。
ところが、空蝉は光源氏の気配を感じて、部屋から抜け出してしまったのです!!!
そうとも知らない光源氏は、空蝉と碁を打っていた娘(空蝉のそばで寝ていた)を抱いてしまったのです(気づいたのですが、後には引けないと抱いたのです。なんという)。あら~。♪目覚めた朝に青ざめた~♪
光源氏は娘を抱いた後、空蝉がそこに残していった、蝉の羽のような薄衣(うすぎぬ)を取って外に出ました。そして、むなしく自分の屋敷である二条の院に戻りました。源氏は空蝉に歌を送ります。
空蝉の 身をかへてける 木(こ)のもとに なほ人がらの なつかしきかな
いいですね~。昔の日本人は情事のあとに、こんな歌を作ることができます。空蝉は歌を返します。
空蝉の 羽(は)におく露の 木(こ)がくれて しのびしのびに ぬるる袖かな
「空蝉の羽におく露が人に見えないように、ひそかに私の袖は涙にぬれていますよ」
しかたがないですよね~。人妻ですから。
以前、私が詠んだ空蝉の歌です。
薄衣が 抜け殻のよう 空蝉は 源氏の愛を するりと抜ける
どう? だめか~。
えっ? 間違えて抱いてしまった娘はどうなったのかって?
女性のあこがれの的である光源氏に突然抱かれた娘(軒端の荻:のぎばのおぎ といいます。覚えなくて結構です)は、茫然としてひとり物思いにふけります。もともと陽気な娘なので、思いつめることはないのですが、光源氏の近侍(空蝉の弟)がしょっちゅう出入するのに、光源氏からの便りがないことを心寂しく思います。
女性にもてるそこのあなた! ダメですよ、こんなことをしたら!
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