十六団子

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 国際競争力を高めるために、工業化や技術開発及びそれを可能にする研究開発は絶対に大切です。日本の資源は人と人による技術やビジネスモデルの開発です。

 そのことは間違いないのですが、もうひとつ絶対に忘れてはならないことがあります。
 日本の国体は農業であるということです。

 私たちが大学生の時代は、英国が英国病という病から脱しようとしている時期でした。鉄の女サッチャーの強力な指導の下で。

 計量経済学を専攻していた私は、英国経済を調べてみました。農業ががたがたでした。農業ががたがたになるとなぜ、国富が低下するのかということも学びました。

 それにもまして、古事記を読むと日本の基礎が農業国家であることを忘れてはならないことがわかります。もうすぐ新嘗祭ですね。もう一度国体を思い出しましょう。

 さて、昔の農家では、春に山から降りてきた田の神様を十六個の団子でおもてなししました。そして、今の時期 七十二候 立冬 次候の頃、今度は、山へ帰る神様を見送ります。豊作への感謝を込めて、農家では、やはり十六個の団子を供えて。

 素敵ですね。自然とともに生きてきた日本人。人間力を弱めるITに頼りすぎた生活から少し抜け出て、本当の自分たちを知ってみませんか?

田の神への 迎へも送りも 十六の おいしい団子で 感謝する

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このページは、宝徳 健が2012年11月14日 07:19に書いたブログ記事です。

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