どの本よりわかりやす源氏物語 超初級篇

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 新しい登場人物「太后(おおきさき)」が出てきましたね。実は、原本ではかなり前から出て来るのですが、混乱するといけないので、ここでの登場にしました。源氏物語は人と人との相関がわかればとても楽しく読めます。この超初級篇では、極力登場人物をはぶいています。

 恋人の一人「花散里」に癒された光源氏です。

 さあ、いよいよ今日から「須磨」です。昔から「須磨源氏」という言葉があります。源氏物語を読むと、この「須磨」で、ほとんどの人が読むのが止まってしまうので、この言葉ができました。よくわかります。

 では、そこから先に進みましょう。超初級篇で。
 身辺に様々な面倒なことが起きるので、光源氏は、このまま都に留まって、最悪、僻地へ流されてしまうぐらいなら、謹慎の意を表して、京の都を退去しがほうがよいと考えるようになりました。

 行く先は「須磨」です。光源氏は生まれてこの方、京を離れたことがなかったので、不安です。もう、訪ねてくる人もいないので相談することもできません。

 近親の身なので、女性を京から連れ出すわけにはいきませんが、若紫だけは気になってしかたがありません。

 それでも、事情が事情です。側近の者をごくわずか連れ、光源氏は須磨に向けて出発しました。正妻葵の左大臣家の実家に挨拶をし、わが子の成長を眺め、花散里にももう一度会い、別れを惜しみました。朧月夜にはさすがに逢うわけにはいかないので、文を送りました。藤壺にも会いに行きました。藤壺の心は悲しみで張り裂けそうです。

 信頼できる者に若紫の面倒をたのみました。若紫は、光源氏と別れることに絶えられない悲しみを感じ、泣きしおれています。

 光源氏は心を鬼にして須磨へ向けて出立しました。

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このページは、宝徳 健が2012年11月15日 08:01に書いたブログ記事です。

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