どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 明石に無量光寺というところがあります。光源氏がこの近くに住んでいたとされています。源氏物語を読んでいると、この物語は、本当にあったことではなかったのかと思うようになります。
 紫式部の素晴らしさは、読んでいると、頭にの中にイメージがを創ってくれることです。まるで自分がその物語の中にいるように。千年以上前に、こんな素敵な女性がいたのですね。

 私たち現代人は、何をしているのでしょうか? 科学技術は進歩したけれど、人間と国家はだんだん退化しています。古典を学べば学ぶほどそれを感じます。

          無量光寺(光源氏はここでお月見をしました)

無量光寺


 さて、光源氏が、京の都に帰ることになりました。明石の君は光源氏の子を宿しています。このまま見捨てられることはないだろうとは思いながらも、明石の君は別れを悲しんでしおれています。光源氏は、その様子を見てあわれさを感じ、きっと京へ呼ぶからと約束します。

 あぶないあぶない、男のその場限りの約束ほどあぶないものはない。でも、光源氏は私たち凡人男とは違います。女性のことに関してはちゃんと約束を守るのです。

 明石の君の父親である明石の入道は、帰京の準備をします。お供の人の衣装に至るまで至れる尽くせり準備したのでした。

 光源氏は、お別れにあたって、引きなれた琴といままで着ていた衣を脱いで明石の君の贈りました。明石の君が用意した心づくしの旅衣に着替え、光源氏は明石を出立します。

 明石を出ると難波にわたって禊をし、住吉の社にお礼の使いを遣わせてから京に戻りました。

 さあ、光源氏が京に戻ってきました。

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このページは、宝徳 健が2012年11月25日 04:17に書いたブログ記事です。

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