メディアと官僚と政治家に騙されない経済学

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 金融機関の収益部門はご存知ですか?
 「融資」「債権」「為替」「株式」等があります。

 最近、金融機関の営業力や発想力が落ちてきて、「債券部門」以外の収益があがりにくくなっています。「融資」部門で収益を確保している金融機関や金融機関に支店は強い。

 裏返していえば、「債券部門」が今の金融機関の稼ぎ頭になっています。

 国債の金利が上がれば、金融機関における債券部門の収益が大幅に低下します。さあ大変。

 と思いますが、国債の金利が上昇したら、今度は他の部門が立ち上がってきます。今後、自然な金利上昇があれば、それは経済がよくなる好感のもてる金利上昇です。

 それに、ある程度のインフレ期待があれば、株価はあがります。デフレギャップが解消されて景気がよくなれば、新規のローンの借り入れなども、金融機関では増えます。替わって融資部門が立ち上がることになります。ある程度のインフレ期待があれば、株価はあがります。デフレギャップが解消されて景気がよくなれば、新規のローンの借り入れなども、金融機関では増えます。

 メディアも白川(日銀総裁)も民主党も、ハイパーインフレを恐れるような発言をしています。財務省も。でも、今の日本で、どうやったらハイパーインレが起きるか、私の頭の中ではイメージがまったくできません。自分たちの思い込みを実現しようとして脅しているだけです。

 3%程度の金利は正常な姿と思ってください。

 金利が上昇すれば企業活動が低迷する?

 金利が真の原因ではありません。ビジネスモデルの問題です。景気が停滞したまま金利が低い方が良いのか、経済が活性化し、事業拡大のビジネスモデル構築のチャンスが広がった中で、金利が適正化(高くない)する方がいいのか。よく考えてみましょう。

 えっ?長期金利が上昇して、国債価格が下落したら、銀行のBSは悪化するだろうって?

 ALMを次回ご説明します。

 

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このページは、宝徳 健が2012年12月15日 08:36に書いたブログ記事です。

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