どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 故六条の御息所の忘れ形見である娘が光源氏の庇護を受け、帝の下に入内しました。名は「梅壺」となりました。梅壺です。覚えてくださいね。

 今や宮中の権力は権中納言と光源氏に二分されています。権中納言は、梅壺に夢中になっている帝をなんとかこちらに向けさせたいためにありとあらゆる手段を使います。
 あるうららかな春の日の夕暮、藤壺も参内しているので絵合(えあわせ)が行われることになりました。御前において。

 場所は清涼殿。
清涼殿


 左に梅壺、右には権中納言の息のかかった女御が配置されました。梅壺は竹取物語を、もう一方は宇津保物語取り出しました。どちらがい良いかで甲論乙駁。もめにもめます。

 さて、そこに光源氏が登場します。帝の午前で勝負です。 つづく

絵合
意味や解説。物合わせのひとつ。平安時代、参加者を左右に分け、両方から絵、または絵に和歌などを添えたものを出し合い優劣を争った遊び。

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このページは、宝徳 健が2012年12月20日 10:04に書いたブログ記事です。

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