雪風巻

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 今は、七十二候 冬至 初候です。激しく吹く風のことを風巻(しまき)と言います。風のことを昔の言葉で「し」と言います。
 冬至 初候の頃、雪も混じって雪風巻(ゆきしまき)となります。猛吹雪のことですね。

 最近は冬が温かくなって、あまりこのような現象にお目にかかることが少なくなりましたが、私の子供の頃は、もっと冬は寒かった。

 そうだ、宮沢賢治にこんな文章がありますね。

雪童子の眼は、鋭く燃えるやうに光りました。
それはすっかり白くなり、風はまるで引き裂くやう、
早くも乾いたこまかな雪がやつて来ました。

 宮沢賢治の生きたころの冬は、暖房設備も今より格段に少ないでしょう。冬はとても厳しかったことと思います。でも、厳しさをこのようは素晴らしい文章に置き換えることが出来るすごさがありました。ITばかりやって能力も脳力も落ちてしまった現代日本人にはなくなってしまったことです。ITは人間をダメにする。

 最近、電車の中でふと周りを見渡すと、たくさんの人間がスマフォをいじっている光景を見ます。何だか、この世の終わりのような光景です。かくいう私もアイパッドをついいじっています。電車の中でやるのはやめます。なんだか哀しくなります。

見渡すと 電車の中の おぞましさ 本を読まずに スマフォをいじる

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このページは、宝徳 健が2012年12月23日 03:31に書いたブログ記事です。

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