藤原宮子

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 昨日、藤原宮子(ふじわらのみやこ)に関係の深い道成寺ついてご説明しました。
 このお寺古いんですよね~。約千三百年の歴史があります。

 道成寺には、「安珍塚」の方が有名なのですが、「文武天皇勅願所」「宮子姫御願寺」と書かれた石碑があります。

 安珍と清姫の他に道成寺にはもう一つ物語があります。「かみなが姫」です。

 七世紀ごろの話ですが、四十歳を過ぎても子宝に恵まれなかった漁師の夫婦が、八幡様に祈り、やっと美しい娘を授かりました。しかし、不思議なことに成長しても髪の毛が一本も生えません。

 ある年、不漁が続き、その原因が海底から放たれる不思議な光だとうわさされました。

 母親は、娘に神が生えないのは、自分たちに前世の報いと考え、漁師たちのために自らの命を犠牲にすれば、そ業を断てるだろう。と、死を覚悟で海に潜り、光のありかを探しました。見つけてみると、正体は黄金の観音様で、持ち帰ってそれを大切に祀ると、大漁が続き、娘にも豊かなくと髪が生え、「かみなが姫」と呼ばれるほど美しく成長しました。

 ある日、小鳥が娘の髪を加えて都に運んだことから、かみなが姫の存在が、都の貴人たちにも知られることとなり、ついには姫は請われて藤原不比等の養女となりました。名を藤原宮子としました。

つづく

今も残る 昔話に 触れるとき 大和の国の 継続を知る 

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このページは、宝徳 健が2012年12月27日 12:09に書いたブログ記事です。

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