小晦日

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 私は幼いころ関西に住んでいましたが、その後離れて、社会人になって、三十余年ぶりに大阪で生活するようになりました。 関西特有の言葉があります。あるとき、食事に行くと「なんきんくれ」という人がいました。
 なんだろうと思っていると、南瓜(かぼちゃ)です。確かに「なんきん」とも呼びますが、他の地域では普段あまり使いません。でも、すっかりこの呼び方が気に入ってしまいました。

 今日、十二月三十日は、冬至 末候の最終日です。冬至には「ん」のつくものを食べると運気が上がるといわれています。南瓜は本来は夏が旬ですが、保存がきくので冬の栄養として昔から重宝がられていました。βカロチンやビタミンCが豊富です。「冬至に南瓜を食べると風邪をひかない」とも言われています。

 そして、今日、十二月三十日は小晦日(こつごもり)です。明日は大晦日(おおつごもり)です。「つごもり」とは、月が隠れる、「月籠り(つきごもり)」のことです。月齢で数える太陰暦では毎月末の日は新月で、つきごもりにあたります。

 ちなみに、二十九日の九は、「苦」を連想させるため、大掃除は二十八日までに済ませるとされていました。正月の準備をと整えて、明日の大晦日は少しゆっくりとしたいものですね。

 太陰暦はいいなあ~。太陽暦よりいい。自然と共に歩んできた日本人はこちらの方がぴったりきます。元号と西暦のように、太陽暦と太陰暦を併用するダブルスタンダードでも頭の良い日本人なら受け入れたでしょうね。太陰暦を捨ててしまった・・・。もったいない。

月と共に 自然と共に 時刻み 暦刻んで 歴史刻んで

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このページは、宝徳 健が2012年12月30日 03:55に書いたブログ記事です。

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