メディアと官僚と政治家と欧州に騙されない経済学

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 昨日はフランのことを書きました。フランと円は資金逃避通貨として似ているようですがそうではありません。
 まず「実質実効為替レート」について解説します。

 例えば一ドル八十円と新聞等で報道されて私たちが目にする為替レートは「名目為替レート」です。変動為替相場では、ある一つの国の通貨価値を他の一つの国の通貨で測るのが基本です。ドル/円という組み合わせであれば、これはあくまでも米ドルに対しての円の価値を示します。

 ですから、世界中の通貨でみた円の全体像や相対的な価値というわけではなく、部分的な姿を示しているにすぎません。通過には、ユーロ、ポンド、スイスフラン、韓国ウォンなどがたくさんあります。

 為替市場における円の本当の姿、つまり円が通貨として本当に高いのか、安いのかを判断するためには、他の通貨に対しても円がいくらなのかを考える必要があります。そして、その國の國力や経済力を通過で測るなら、その國の貿易量やインフレ率なども加味しなければなりません。

 日本と複数國の貿易額のウェイトを加味して加重平均した「名目実効為替レート」というものがあります。それに、各國の物価調整を加味した「実質実効為替レート」があります。

 この実質実効為替レートは、いろいろな機関で計算されています・

 ある機関で計算された実質実効為替レートで円とスイスフランを見比べてみます。 つづく

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このページは、宝徳 健が2013年2月10日 07:35に書いたブログ記事です。

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