雪汁

| コメント(0) | トラックバック(0)
 この記事は右のカテゴリー「和歌」に格納しています。

 昨日から七十二候 雨水(うすい)です。

 降る雪が天へと変わり、氷が解けだす頃のことです。昔からこの季節は農耕の準備をはじめる目安とされてきました。
 日本は農業国家であることを私たちは自覚する必要があります。安倍総理が農業政策を打ち出しました。メディアはTPP対策がと騒いでいますが騙されないようにしましょう。
 
 第一次安倍政権の時も、安倍さんは、驚くほどの農業対策を打ち出しました。我が國が農業国家だということを知っていらっしゃるからです。TPPは農業が問題なのではありません。アメリカなどは、農産物のほかに様々な製品に関税をかけています。関税折衝になったらきちんと話し合いは着きます。TPPで問題なのは医療、司法などのサービス分野での規制緩和やISDS条項です。

 マクドナルドでコーヒーを飲んだら熱くてやけどをしたからと言って訴訟を起こすような國にしてしまってはいけません。

 七十二候に見られるように、我が國は、農業と共に暦を読み、自然と共に生きてきました。

 雨水の頃、山の雪がゆっくりと解けだして田畑や人を潤す雪解け水が、流れ出てきます。先人たちはこれを雪汁(ゆきしる)と名付けました。風雅な名前です。

 またの名を雪解(ゆきげ)の水といいます。時には出水を伴うほどの奔流となるものは雪代(ゆきしろ)と言います。雪汁で川や海が濁ることを雪濁りと言います。

 昔の日本人はなんて情緒があったのでしょうか。せめて七十二候ぐらいはその名前と共に楽しみたいですね。そろそろ春キャベツが出荷される時期です。どうやって食べようかな~。

雪が解け 雨へと変わり 動き出す 田畑整へる 民の営み

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/4402

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2013年2月20日 03:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「再 支那紀行」です。

次のブログ記事は「兵は詭道なり その3(二月十九日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。