どの本よりわかりやすい源氏物語 超初級篇

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 光源氏はついに、夕顔の忘れ形見、玉鬘を抱いてしまいました。
 この頃の光源氏は太政大臣です。位人臣を極めています。

 仕事は内大臣に任せて、自らはのどかく暮らしています。光源氏が落ち着いているので、六条の院の女たちものどかく暮らしていました。

 でも、玉鬘だけは、光源氏の無体な懸想に心を痛めています。

 玉鬘は、息を飲むような美しさなので、貴公子からの懸想文が絶えません。

 なかでも、ある貴族は、いよいよ切ない思いに駆られてしきりに訴えてきます。光源氏の懸想から逃れたい一心の玉鬘は、この貴族を憎からず思っていたこともあって、心を動かします。

 敏い光源氏は、その雰囲気を感じ取り、いたずらを考え付きました。

 しとしとと五月雨降る夕暮、かねて玉鬘の大櫃をしている侍女を光源氏は召しました。そして、その貴族に、嘘の手紙を出させたのです。じゃじゃ~ん。どうなるでしょうか~。 つづく

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このページは、宝徳 健が2013年2月21日 02:56に書いたブログ記事です。

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