このブログの過去記事が検索できない方々のためにご要望の高いシリーズから再掲しています。まずは「支那紀行」から。
2,011年12月3日掲載分です。
2,011年12月3日掲載分です。
二日目は、華清池(たしか、ホワチンチー)に行きました。
「宝徳、唐の玄宗皇帝と楊貴妃のラブロマンスの地、華清池やて~、行ってみようや」
とYTJがガイドブックを見ながら言いました。
玄宗は、唐の6代皇帝です。最初は、素晴らしい皇帝でした。開元の治と呼ばれる理想の政治を行い、唐は最盛期を迎えます。でも、後半は、楊貴妃の色香に狂い、政治をおかしくしてしまいました。安史の乱の原因を作ってしまいます。
平家物語の全文を学校時代暗誦しましたよね。
祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅(しやら)雙樹の花の色、盛者(じやうしや)必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず、只春の夜(よ)の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高(てうかう)、漢の王莽(わうまう)、梁の朱异(しうい)、唐の禄山(ろくさん)、是等(これら)は皆舊主先皇(せんくわう)の政(まつりごと)にもしたがはず、樂しみをきはめ、諌(いさめ)をもおもひいれず、天下(てんが)のみだれむ事をさとらずして、民間の愁(うれふ)る所をしらざ(ツ)しかば、久しからずして、亡(ばう)じにし者どもなり。近く本朝をうかゞふに、承平(せうへい)の將門、天慶(てんぎやう)の純友(すみとも)、康和の義親(ぎしん)、平治の信頼(しんらい)、おごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは、六波羅の入道前(さき)の太政大臣(だいじやうだいじん)平の朝臣(あ(ツ)そん)淸盛公と申(まうし)し人のありさま、傳(つたへ)承るこそ心も詞(ことば)も及ばれね。
ここに出てくる唐の禄山が安史の乱を起こした安禄山(あんろくざん)です。
玄宗は、楊貴妃と、この華清池で、堕落した毎日を過ごします。そして、この華清池は、もうひとつ、歴史的な大事件が起きた地なのです。つづく。
「宝徳、唐の玄宗皇帝と楊貴妃のラブロマンスの地、華清池やて~、行ってみようや」
とYTJがガイドブックを見ながら言いました。
玄宗は、唐の6代皇帝です。最初は、素晴らしい皇帝でした。開元の治と呼ばれる理想の政治を行い、唐は最盛期を迎えます。でも、後半は、楊貴妃の色香に狂い、政治をおかしくしてしまいました。安史の乱の原因を作ってしまいます。
平家物語の全文を学校時代暗誦しましたよね。
祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅(しやら)雙樹の花の色、盛者(じやうしや)必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず、只春の夜(よ)の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高(てうかう)、漢の王莽(わうまう)、梁の朱异(しうい)、唐の禄山(ろくさん)、是等(これら)は皆舊主先皇(せんくわう)の政(まつりごと)にもしたがはず、樂しみをきはめ、諌(いさめ)をもおもひいれず、天下(てんが)のみだれむ事をさとらずして、民間の愁(うれふ)る所をしらざ(ツ)しかば、久しからずして、亡(ばう)じにし者どもなり。近く本朝をうかゞふに、承平(せうへい)の將門、天慶(てんぎやう)の純友(すみとも)、康和の義親(ぎしん)、平治の信頼(しんらい)、おごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは、六波羅の入道前(さき)の太政大臣(だいじやうだいじん)平の朝臣(あ(ツ)そん)淸盛公と申(まうし)し人のありさま、傳(つたへ)承るこそ心も詞(ことば)も及ばれね。
ここに出てくる唐の禄山が安史の乱を起こした安禄山(あんろくざん)です。
玄宗は、楊貴妃と、この華清池で、堕落した毎日を過ごします。そして、この華清池は、もうひとつ、歴史的な大事件が起きた地なのです。つづく。
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