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 今は、七十二候の啓蟄です。この頃はなんといっても桃ですね。
 支那の神話や物語にもよく出てくる西王母がいます。西王母は、西方の崑崙山に住み「蟠桃園」という桃の園を余裕しています。蟠桃園の桃は、三千年に一度実をつけ、長寿や不老不死の効力があるとされ、皇帝に授けたという話もあります。桃に「長寿」の効力があるとされるのは、西王母の蟠桃園の桃の伝承によるものが大きいのではないでしょうか。ちなみに西王母の誕生日は三月三日です。支那で三月三日が上巳と定められたのは、西王母の影響が大きいのではないでしょうか。

 支那では、世界の果てに大きな桃の木が生えていて、それが世界を覆っているとか、その木の上に番人がいて、隙間から悪い鬼が入って来るのを取り締まっているとかと考えられています。邪悪なものを桃は嫌う
と考えられていたのでしょう。こんな桃を支那では、「仙果」「仙木」と呼びます。桃はその形、文字、実のなり方から「豊穣」「多産」の意味もあります。だから女の子の桃の節句なのでしょうね。

 我が國の子字kでは、伊邪那岐命が桃の実を投げて黄泉の国の追手から逃げ延びています。我が國でも同じ考えです。

 あとは桃太郎か~。鬼退治をしたから同じ意味ですね。桃から生まれた桃太郎。桃を腿と置き換えると、なるほどとうなずけます。

 素敵な桃。息吹を感じる春にぴったりですね。




長い冬を 厳しい冬を 乗り越た 息吹を感じる 桃の花咲く 

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このページは、宝徳 健が2013年3月 9日 15:13に書いたブログ記事です。

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