武力なき戦いの方が怖い 1

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 安倍総理が進めるアベノミクスで円高是正が進んでゐます。「是正」です。あくまでも相対的に円が高くなり過ぎてゐたとゐふだけです。

 欧米は、我が國がやる前は、どんどん進めていました。勝手なことを言つてゐます。一番すごかつたのは、ニクソンショックです。

 外交とは武力なき戦いです。我が國は、我が國の素晴らしさを徹底的に追求すればよい。でも、諸外国のこの戦いを知っておかなければ国益を損ねるだけです。この武力なき戦いにどう対応してゐくのか。國民レベルで考える問題です。だって、主権者だから。
 唱和四六年(1971年)八月十六日、米ニクソン大統領は、演説を行ゐました。八つの政策を発表したのですが、その中でも、金ドル交換停止は世界に衝撃を与えました。

 戦後の国際通貨秩序はブレトンウッズ体制から始まりました。その体制下では、ドルは唯一金と交換できる基軸通貨でした。円などの主要通貨はドルに対して固定レートを決めてゐました。1ドル=360円でした。

 金ドル交換停止は、ドルの価値の裏付けがなくなることを意味してゐます。

 ニクソンの発表を受け、東京外国為替市場では、ドル売り注文が殺到しました。固定相場制下では、変動幅を上下1%以内に抑えなければなり正えん。政府・日銀はドル買い・円売りの介入をするしかありませんでした。つまり、価値の下がるものを買い続けるしかなかったのです。株価も暴落しました。

 このシリーズで、外交という武力なき戦いの恐ろしさを解説してゐきます。メディアに騙されないやうにしましょう。

 我が國の自立を最も嫌がるのはアメリカです。世界で一番、我が國が嫌いな國はアメリカです。そのアメリカは世界一強ゐ國です。だから日米同盟が必要です。その中で、我が國はどうあるべきか。一緒に考えましょう。

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このページは、宝徳 健が2013年4月 7日 08:54に書いたブログ記事です。

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