再 未来日本昔話

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 2009年12月15日掲載分です。
 民主党は批判や非難を通り越しています。もう、最近はニュースを見るたびに、この国はいったいどうなるのか、怖くて仕方がありません。繰り返しますが、国民は、なぜあんな党を政権政党に選んだのでしょうか? どう考えてもわからない。選挙前から、こう なることはわかっていたのに。というか、選挙前に考えたこと以上にひどい。この未来日本昔話が本当の話に成りませんように。

 さあ、今日は、おばあちゃんとまさる君は「パンとサーカス」の話をします。
「ねえ、おばあちゃん、国を潰してしまった鳩山さんってどんなことをやったの?」
「まあ、ひどいもんだったようだよ。国民もいけないんだけどね」
「なぜ?」
「まさるは『パンとサーカス』という言葉を知っているかい?」
「ううん、知らない」
「古代ローマ帝国で、国民に食事を無料で提供したの。これがパンね。それと、闘技場というところで、いろんな競技をやって、国民を徹底的に楽しませたの。これがサーカス。このパンとサーカスを時の政権が徹底的に提供したの」
「そうすると、どうなるの?」

「そうなるとね、与えられてばかりの国民が、何も考えなくても生活できるから、また、楽しみもあるから、政治や国家の行く末に興味を示さなくなるの。つまり、政権のやりたい放題になるってこと」
「うっわ~、危険だね。鳩山さんがやったパンとサーカスって何?」

「た くさんあるんだけど、代表的なもので、「子供手当て」がパンよ。少子化だからと言って、全部の子供にお金を上げたの。これから生まれてくる子供だけでよかったんだけどね。こういうことをやるとね、「おねだり国民」という「衆愚」が出てくるの。愚かな大衆ばかりになるの。国民はこうなっちゃったの」
「おばあちゃん、この前勉強していたら、福沢諭吉のもうひとつの言葉を知ったよ」
「なあに?」
「『国を支えて、国を頼らず』だよ」
「まさるは、偉いね~。明治という日本で最も素晴らしかった時代の日本人の姿勢だね。だから、数ある列強大国に打ち勝ったんだね。あの精神が引き継がれていたら、日本はつぶれなかったね」

「鳩山さんのサーカスは?」
「そ れは、事業仕分けというものなの。官僚の人を被告人にみたてて、民主党の議員がそれをやっつけるというのを、国民の目にさらしながら、やったの。ひとつひ とつの今やっている仕事を徹底的にやっつけたの。国民は、愚かにも、これに、やんやの喝采を送ったのね。まさにサーカスでしょ?」
「変なの」
「まさるや、前にも言ったけど、反論の余地なき正義を振りかざして、全権を行使するということが人間社会においていかに愚劣な行為かということなのね。事業仕分けはまさにこれだったの。共産主義の『自己批判』なんかはまさにそうだよ。それと、中国がやった世界最大の愚かな政策『文化大革命』もね。日本のマスコミは文化大革命を賛辞していたけど」
「文化大革命って?」

「それはまた今度、話をしてあげようね。鳩山は、このパンとサーカスによって、自分たちの安全保障無策や経済無策から国民の眼をそらさせたの。それで、決定的にだめになったわ。あんなに素晴らしかった日本が」
「その前の自民党政権は?」
「不十分な所だらけだった。保守と言いながら、どんどん社会主義化していく政策を打ち出していったからね。でもね、安全保障には核となる考え方があったし、経済についても『予見可能性』とうものがあったわ」
「予見可能性って?」

「経済にはね、今は、税制規律を高めるのか、今は、積極財政でいくのか、というスタンスを決める必要があるの。すると、企業や投資家も、国家の進む方向が見えて、自分たちの戦略・戦術を立てやすくなるの」
「民主党政権はそれがなかったの?」
「そうだね。まったくなかった。でも、それもまたパンとサーカスで騙された衆愚の国民が、支持しちゃったのね」
「なんで、日本国民はそんなにバカだったの?」

「戦 後60年の誤った教育の集大成だよ。日本の敗戦は昭和20年ではなく、平成21年からだったのさ。いくら戦争で負けても、国民の心がしっかりしていれば、そ れは本当の敗戦とはいえないんだよ。でも、日本の国民は心が折れてしまったの。日教組の教育がね。そして、それをダメ押ししたのがパンとサーカスなの」
「おばあちゃん、僕は心が折れない人間になりたい。知識を得るためじゃなくて、心が折れない人間になるために、勉強をする!!!」
「おばあちゃんは、一日でも長生きするね。あなたは本当に素敵な人間ね。まさる、ありがとう。おばあちゃん、こんなにうれしいことはないよ」

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このページは、宝徳 健が2013年4月 4日 20:23に書いたブログ記事です。

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