真実の日清戦争

　ちなみに、世界で我が國のことを最も嫌っているのがアメリカです。その次がドイツです。ドイツなど先の大戦で軍事同盟を結んでいながら、支那に軍事顧問を送っていたぐらいです。

　欧米人もロシア人も支那人も、結構ネチネチ過去のことを気にします。ドイツは日清日露から第一次世界大戦までに、自分たちのミスで失った利権を、なぜか日本の責任にして怨んでいます。

　日清戦争終了後、ロシアが把握も清を食い物にしているのをみたドイツは、「ブタ」はすでに死んだものとみなし、その料理を急ぎました。1896年11月、山東省でドイツ人宣教師の殺害事件が起こるやいなや、軍艦を派遣して山東省の膠州湾を占領しました。すると今度はロシアが、ドイツに負けじと翌1897年2月に艦隊を遼東半島に派遣して旅順と大連湾を占領しました。

　その結果、同年3月、ドイツは膠州湾の99年の租借権と山東省の鉄道敷設権と鉱山採掘権を、ロシアは旅順・大連の租借権などをそれぞれ獲得しました。

　さあ、英国も我慢がなりません。同年6月～7月に九龍半島の99年の租借権と威海衛の租借権を獲得しました。フランスもです。11月に廣州湾の99年の租借権を獲得しています。

　支那はもう、ボロボロです。英国やフランスはその後もどんどん領土を割譲させています。

　日本は慌てます。台湾の対岸にある福建省を他国に租借などされると安全保障上大きな問題になります。でも、日本は清から領土の租借などはしませんでした。福建省の不割譲を清に約束させただけです。

　いよいよ、世界で最も悪い國が出てきます。そうです。アメリカです。