源氏物語を読むコツ 薫

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 源氏の妻である女三宮と柏木の不義の子でありながら、光源氏の子として育てられたのが薫です。

 前回、八の宮という男が登場しました。光源氏の異母兄弟です。
 叔父にあたる八の宮の家を、ある日薫が訪ねます。八の宮は留守でした。その時、薫は、琵琶と琴の合奏をする、大君と中の君の姉妹を垣間見ます。姉である大君は思慮深く、妹の中の君はあでやかです。薫は大君に惹かれます。

 大君と中の君について。例えば、昔の大阪の商人の家では、いちばん上の娘は「いとさん」」いとはん」です。真ん中が「なかいとさん」「なかいとはん」、末娘が「こいさん」「こいはん」です。二人姉妹の時には「なかいとさん」は省略されます。えっ?四人姉妹はですって? 末娘が「こいこいさん」「こいこいはん」となります。つまり、姉妹の方言方法です。

 同様に、源氏物語の当時は、お姉さんが「大君」、妹が「中の君」となります。

 京に帰って、宇治の姉妹の事を匂宮にはなします。匂宮は、まだ観ぬこの二人に惹かれていきます。

 さて、薫は、自分が控える源氏の子ではなく、柏木の子であることを知り、厭世的になります。

 つづく

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このページは、宝徳 健が2013年5月22日 07:29に書いたブログ記事です。

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