居酒屋コンフィデンシャル

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 「居酒屋コンフィデンシャル」という本があります。

 中々面白い。著者は産經新聞記者の水内氏です。新潮文庫から出ています。
 水内氏が仲の良い政治家と、その政治家の行きつけの店で御馳走になりながら本音を引き出すという内容です。

 わかったことは、

①与党、野党問わず、これだけの大物政治家になれば「人」はいいこと。

 でも、

②これだけの政治家でありながら、歴史観・國家観が、驚くほど乏しい人が多いこと。

③細かな政策や政局ばかり語って、歴史観・國家観からその政策論に結び付ける政治家が少ないこと。

④我が國の新聞のなかで、まあ、なんとかギリギリ読むことができる産經新聞の記者でさえ、政策・政局に入ってしまい、歴史観・國家観が薄いこと(この本を読む限り水内氏とは仲良くなれそうですが)。

 こうしてしまった責任は國民にあります。政治家を育てていない。國民が國家にねだるから、選挙で選ばれる政治家がこんなに矮小になってしまいます。もっと天下國家を語る政治家にそだてないと。國民が。それと、制度もダメ。私は人物さえ担保されれば世襲制は大賛成です。安倍晋三クラスの政治家は世襲制でなければ育ちません。政治献金OK。中選挙区OK。一票の格差OK。大きな政治家を育てないと。生じる問題は別の対策を講じればいい。

 今の相続税法も大物政治家育成を拒みます。吉田茂は養子に行った先の養父牧野氏の遺産を、今の価値で言うと百億円ぐらい相続します。家督相続です。その遺産があれほどの政治家を育てました。金に窮したら政治家は育たない。実業家もそうです。

 今の相続税法は不要です。人間が小さくなる。家督相続で十分です。つまり愚劣なアメリカから押し付けられた個人主義・民主主義などと言う稚拙な制度ではなく、世界で最も優れた人間社会の理想の仕組みである家族主義の復活です。

 面白い本です。いろいろ考えさせられる本でした。

<登場している政治家:本に登場順>
大島理森(ただもり):自民党 ただの政局の人。こういう人も政治の世界には必要なのかもしれませんが、こういう人だけになったら國は困ってしまいます。

園田博之:維新の会 ただの政局の人
寺田学:民主党 ノーコメント・・・ おいおい
城島光力:民主党 ノーコメント以下 國家破壊者
谷垣禎一:自民党 ちょっと見直しました。リーダーではないけれど政治の世界で必要な方です。
加藤紘一:自民党 相変わらず話にならん チャイナスクールの権化
漆原良夫:公明党 もういいかげんにしてくれ ノーコメント以下
津村啓介:民主党 人はいいけど 勘違い
下地幹郎:國民新党 ノーコメント
石破茂:自民党 政局の人 かなりがっかり
阿部知子:みどりの党 考えていることは宇宙人だけどなかなか面白い
岸田文雄:自民党 ほとんど知らなかった人だけどグー さすが外相 國家観あり
川崎二郎:自民党 何を言っているかさっぱりわからない 政局のみの人
逢坂誠二:民主党 ノーコメント以下 言っていることが皆目わからない
友近聡朗:民主党 元Jリーガー 今は落選中だが、こんなのを一回でも國会議員にするなよ
浜田靖一:自民党 ハマコーの息子 田母神さんを辞めさせた男なのであまり好きではなかったけれど、ちょっと見直した。へー、國家観があるんだ。

安倍晋三:♡♡♡♡♡ レベルが違う こんな政治家めったに出ない

池坊保子:公明党引退 知らない人だったけど。へーーーー。お母さんみたいな人。〇
中谷元:自民党 へー、いいなあ
森雅子:自民党 國家観なしの政策論議 狭い
高市早苗:自民党 かわいい
玄葉光一郎:民主党 何を言っているのかまったくわからない 國家観なし、歴史観ゼロ。ゼロはコーラだけでいい。

石破茂と野田聖子の対談:意味なし 野田聖子ってこの程度? ちょっとがっかり。

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このページは、宝徳 健が2013年6月30日 09:44に書いたブログ記事です。

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