絶対に読まなければならない本（皇紀二千六百七十三年七月八日の日誌）

　ハル・ノートとは、何とか戦争を避けたい我が國に、どうしても我が國を戦争に引きずりこみたい不埒なアメリカが「これなら日本は戦争をせざるを得ないだろう」という条件を突きつけたアメリカの日本に対する戦争を強制する最後通牒の事です。東京裁判でインドのパール判事がこのハル・ノートに強く反論しています。

　しかし、実際は、ハル・ノートは、国務長官ハルが書いたものではありませんでした。我が國をどうしてもアメリカと戦争をさせ大陸から我が國軍精鋭を追い出したいモスクワコミンテルン（共産主義の総本山：ソ連のスターリン）が、ハリー・ホワイトという人物を米国務省にスパイとして送り込み、頭の弱いルーズベルトに信頼させて、ハリー・ホワイトがハルに見せる前に書いてルーズベルトの承認を得たものでした。

　中野剛志氏の著書「反・自由貿易論」を読むと、TPPは、まさに現代のハル・ノートであることがわかります。現代においてアメリカにスパイが送り込まれるとは思いにくいのですが、条件たるや断固として拒否しなければならないのがTPPです。

　「自由貿易が國を繁栄させる」とメディアも官僚も言いますが、歴史上、グローバル化したときに國が発展したことはありません。

　その経緯、そして、その胆力、事実を見抜く力、事実をエビデンスとする力・・・。中野氏の見事さに感嘆するほかありません。まさに目から鱗が落ちる一冊です。

　私ごときが内容を解説するのはおこがましい。ぜひ、というか、官僚とメディアに騙されないために、必ずこの書はお読みください。息を呑む展開です。

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