読者の方々はお読みいただかなくて結構です。仕事の合間の休憩~。
漢詩の勉強を始めています。いつでもどこでも見られるようにブログに書いておきます。かつての我が國國民と現代の私たちの圧倒的な違いは、和歌を詠めるか詠めないかです。そして、かつてのエリートと今とでは、古典と漢文の素養が圧倒的に違います。知識だけ学んでも仕方がありません。腹の底、心の底の人間を創造していく必要があります。
私には、まったく漢詩の素養はありません。一から勉強です。
さあ、チャレンジ。楽しみだな~。新田大作先生の「漢詩の作り方」を参考にしています。
漢詩の勉強を始めています。いつでもどこでも見られるようにブログに書いておきます。かつての我が國國民と現代の私たちの圧倒的な違いは、和歌を詠めるか詠めないかです。そして、かつてのエリートと今とでは、古典と漢文の素養が圧倒的に違います。知識だけ学んでも仕方がありません。腹の底、心の底の人間を創造していく必要があります。
私には、まったく漢詩の素養はありません。一から勉強です。
さあ、チャレンジ。楽しみだな~。新田大作先生の「漢詩の作り方」を参考にしています。
【背景知識】
「漢文、唐詩、宋詞、元曲」の四つが俗にいう支那の文学で、その中でも、唐詩が支那文学の精華と言われている。
なるほど、今から唐詩を学ぶんだな。でも、この四つって、何が違うんだろう????
漢文
高祖劉邦が支那を統一し、漢を創った。その漢の時代では、特に文章が優れているから、文章は漢代を手本にするというのが支那らしい。これを漢文というのか~。なるほど。
唐詩
唐代では詩が特に優れている。詩を作るなら唐詩を学ぶべきというのが支那の考え方。
宋詞
宋代では、詞が特に優れている。うん?詩と詞の違いはなんだ~?「詞」というのは、歌詞というように、歌のこと? もともと民間で行われていた俗謡が、宋代に学者や文人の好むところとなって、質的に磨き上げられたもの。なるほど、歌ね。詩が行数・字数・音韻の点で厳密な規則に縛られているのに対して、詞はそれらの規則に縛られていない。
元曲
元代は、歌劇が盛んになって、その歌劇のことを曲という。了解。
【技術的知識】
漢詩には四種類がある。
①絶句
四行の詩のこと。漢詩では行のことを句という。
一行が五字のものが「五言絶句」
一行が七字のものが「七言絶句」
②律詩
八行の詩のこと。同じく五言律詩と七言律詩がある。
③排律
行数、句数に制限なし。律詩に二句ずつ多く加えている。
④古詩
唐代の詩よりも古いもの。
【唐詩】
垓下 項羽
力抜山兮氣蓋世 力は山を抜き 氣は世を蓋(おお)う
時不利兮騅不逝 時 利あらず 騅 逝かず
騅不逝兮可奈何 騅の逝かざるを 奈何(いか)にせん
虞兮虞兮奈若何 虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いか)にせん
自分にはまだ、山を引き抜くほどの力があり、自分の気概はこの世を覆うばかりである
だが、時勢は私に不利であり、愛馬の騅も動こうとしない
動こうとしない騅をどうしたらよいだろうか
愛する虞よ、お前をどうしたらいいだろうか。
漢の高祖劉邦と覇権を争ったのが項羽です。司馬遼太郎氏の本などは、項羽はあまりよく描かれていませんが、私は、項羽は一代の英雄と思っています。劉邦と項羽の数多くの戦いは、ほとんどが項羽が勝利します。しかし、最後の垓下の戦いで、名元帥 韓信の作戦の前に項羽は敗れてしまいます。
最後の戦いの前に、項羽は、愛馬である騅をどうしようかと悩みます。騅は、天下の名馬です。そして、愛人の虞美人に「虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いか)にせん」と言って、彼女に死をせまります。結局彼女は自害して、その墓からひなげしが生えます。なので、ひなげしのことを虞美人草といいます。
さて、次回は、死を迫られた虞美人が項羽に返歌をした漢詩を紹介します。う~ん、漢詩はいいな~。
「漢文、唐詩、宋詞、元曲」の四つが俗にいう支那の文学で、その中でも、唐詩が支那文学の精華と言われている。
なるほど、今から唐詩を学ぶんだな。でも、この四つって、何が違うんだろう????
漢文
高祖劉邦が支那を統一し、漢を創った。その漢の時代では、特に文章が優れているから、文章は漢代を手本にするというのが支那らしい。これを漢文というのか~。なるほど。
唐詩
唐代では詩が特に優れている。詩を作るなら唐詩を学ぶべきというのが支那の考え方。
宋詞
宋代では、詞が特に優れている。うん?詩と詞の違いはなんだ~?「詞」というのは、歌詞というように、歌のこと? もともと民間で行われていた俗謡が、宋代に学者や文人の好むところとなって、質的に磨き上げられたもの。なるほど、歌ね。詩が行数・字数・音韻の点で厳密な規則に縛られているのに対して、詞はそれらの規則に縛られていない。
元曲
元代は、歌劇が盛んになって、その歌劇のことを曲という。了解。
【技術的知識】
漢詩には四種類がある。
①絶句
四行の詩のこと。漢詩では行のことを句という。
一行が五字のものが「五言絶句」
一行が七字のものが「七言絶句」
②律詩
八行の詩のこと。同じく五言律詩と七言律詩がある。
③排律
行数、句数に制限なし。律詩に二句ずつ多く加えている。
④古詩
唐代の詩よりも古いもの。
【唐詩】
垓下 項羽
力抜山兮氣蓋世 力は山を抜き 氣は世を蓋(おお)う
時不利兮騅不逝 時 利あらず 騅 逝かず
騅不逝兮可奈何 騅の逝かざるを 奈何(いか)にせん
虞兮虞兮奈若何 虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いか)にせん
自分にはまだ、山を引き抜くほどの力があり、自分の気概はこの世を覆うばかりである
だが、時勢は私に不利であり、愛馬の騅も動こうとしない
動こうとしない騅をどうしたらよいだろうか
愛する虞よ、お前をどうしたらいいだろうか。
漢の高祖劉邦と覇権を争ったのが項羽です。司馬遼太郎氏の本などは、項羽はあまりよく描かれていませんが、私は、項羽は一代の英雄と思っています。劉邦と項羽の数多くの戦いは、ほとんどが項羽が勝利します。しかし、最後の垓下の戦いで、名元帥 韓信の作戦の前に項羽は敗れてしまいます。
最後の戦いの前に、項羽は、愛馬である騅をどうしようかと悩みます。騅は、天下の名馬です。そして、愛人の虞美人に「虞や虞や 若(なんじ)を奈何(いか)にせん」と言って、彼女に死をせまります。結局彼女は自害して、その墓からひなげしが生えます。なので、ひなげしのことを虞美人草といいます。
さて、次回は、死を迫られた虞美人が項羽に返歌をした漢詩を紹介します。う~ん、漢詩はいいな~。
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