昭和四十一年　1（皇紀二千六百七十三年九月二十六日の日誌）

　大躍進政策で五千万人の國民を殺し、毛沢東は國家主席を辞任せざるを得ませんでした。劉少奇などがその尻拭いをしたのですが、権力を取り戻そうとした毛沢東が政治闘争として起こしたのが文化大革命です。なんと十年続きました。大躍進政策と文化大革命を併せると死者1億人とも言われています。

　紅衛兵と言われる毛沢東の私兵が、思想統制、拷問、つるし上げ、暴行、恐喝、財産没収、糾弾、殺人を行い、徹底的な毛沢東への個人崇拝を強制しました。階級闘争が叫ばれ、人々は出身階級ごとに色分けされ、出自がよいものが悪いとされました。大学教授や富農などの社会的地位の高い階級は、農村に連れて行かれ労働を強いられました。

　三代前までさかのぼって、個人個人が査定され、祖父が小さな商店を経営していただけでも「資本家」のレッテルを張られました。

　学校では、教師がつるし上げの対象となり、生徒が校長を追放し、授業は行われず、労働が奨励されたため、この時期の支那人は、教育を受けていません。授業があったとしても毛沢東の思想の勉強だけです。そして、出自がよい生徒を出自が悪い生徒がつるし上げ、殴打し、罵詈雑言を投げかけるという信じられないこととなりました。

　ある女性が集団でリンチを加えられていました。別の人が理由を尋ねると「地主の娘だから」という答えだったそうです。

　仏教や儒教は徹底的に破壊されました。現代の焚書坑儒です。支那という國は、何千年前も今も、まったく人間が成長していません。

　ある娘は、親のことを密告しました。英雄としてオープンカーでパレードしたそうです。人間不信で自殺した人があとをきりませんでした。

　國家主席であった劉少奇は、人民裁判でつるし上げを受け、監禁され、警備員や担当の医師からも暴行を受けました。入力や散髪を禁じられ、持病の薬も取り上げられた劉少奇は、最後は寝たきりとなり、糞尿の処理もされるままに放置され、昭和四十一年に亡くなっています。支那は、時々、素晴らしい人が出て来るのですが、嫉妬により殺されるケースがほとんどです。

※今年はあと、九十六日。明日の準備をやりあげます。

【昨日の食事】

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