昭和三十七年２（皇紀二千六百七十三年八月三十一日の日誌）

　昭和三十七年（1962年）にソ連がキューバにミサイルを配備したことによってアメリカとソ連の間で起きた戦争一歩手前の事件です。両大国による核戦争に発展する恐れがありました。

　昭和三十四年（1959年）にキューバにカストロ政権が誕生しました。アメリカはそれを認めず、経済封鎖による孤立化を図りました。これに対抗して、キューバはソ連に接近しました。ソ連のフルシチョフ首相はキューバへの中距離ミサイル配備計画を打ち出しました。これはアメリカ東部を射程圏内におさめることを意味します。

　昭和三十七年（1962年）夏、アメリカの偵察機がキューバでのミサイル基地建設の写真撮影に成功しました。10月14日にはミサイルを確認して、アメリカはミサイルの脅威に直接さらされることが明白となりました。時のアメリカ大統領はJFKです。JFKは、キューバ侵攻、空爆、海上封鎖、外交交渉など様々な対応策を検討したものの、10月二十二日に、海上封鎖を宣言し、新たなミサイルの配備を押しするとともに、ソ連がミサイルと解体、撤去することを要求しました。そして、ミサイルの搬出を確認する為、アメリカ海軍が査察できる封鎖海域を設定しました。そんななか、ソ連の艦船はキューバに向かいました。

　ソ連の艦船は数日間封鎖海域に入ることをせずに、両首脳は外交ルートで交渉しました。

　フルシチョフはアメリカがキューバに侵攻しないことを条件に昭和三十七年（1962年）10月28日、ミサイルの解体・撤去に同意し、国連による現地視察を提案しました。JFKはこれを受け入れ、海上封鎖を解除しました。緊張の二週間でした。

　世界は常に自國のみの國益を考えた外交という戦争が展開されています。相手のことをおもんばかる國は、八紘一宇の気持ちがある我が國だけです。我が國が力をつけないと、世界はとんでもない社会になってしまいます。一人ひとりが立派な日本人を目指しましょう。

【昨日の食事】　
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