士魂商才第六十八号

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 士魂商才第六十八号が完成しました。本日、読者の皆様へ送付します。

 六十八号は八月・九月合併号としました。

 また、士魂商才が今月で創刊七周年となりました。ここまで続けてこられたのも読者の皆様のお蔭です。心から感謝申し上げます。

 巻頭言だけ紹介しておきます。

【第六十八号:莫煩悩】

 いつもお世話になっております。「士魂商才(しこんしょうさい)」第六十八号です。タイトルは莫煩悩です。「煩い悩む莫(なか)れ」とお読みください 

 鎌倉時代に二度にわたる蒙古襲来がありました。弘安の役に際して不安を隠せなかった時の執権、北条時宗の覚悟はなかなか決まりませんでした。南宋から招聘された禅僧 無学祖元(むがくそげん)が時宗の心中を察して書を授けます。そこに書かれていた言葉が「莫煩悩」です。

 不安がさらに不安を招いて、虚像を作りだし、その実体のない影響にさいなまれることが人生ではよくあります。私などの人生など知れたものですが、この時の時宗は國家を背負っています。それでも、無学祖元は、「時宗よ、煩い悩む莫れ」と叱責します。時宗は、この覚悟を迫る師の気迫に触れて活がはいりました。 

 「叱る」「叱られる」ことがほとんどない世の中になってきました。それどころか、「叱る」「叱られる」と相手を恨むようにもなってきています。

 北条時宗のような一國を預かる人間でさえ、このような未熟さ故に叱られて気づきます。いわんや、我々のような未熟の極みにある人間をや。

 子供の教育に際しても、叱るより納得させるというおかしな方法が主流となっています。これも敗戦後の過った教育なのでしょうか? 

 「叱る」「叱られる」ことをもう一度見つめなおす必要があります。

 士魂商才も丸七年となりました。来月号から八年目となります。支えてくださった読者の皆様に心から感謝申し上げます。

 今月号もお楽しみください。

                                                                感謝合掌

皇紀二千六百七十三年九月吉日

株式会社 経営戦略室

代表取締役 宝徳 健

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このページは、宝徳 健が2013年9月 4日 07:57に書いたブログ記事です。

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