佐藤一斎先生の「言志四録」からです。
「処し難き事に遇(あ)わば、妄動することを得ざれ。須(すべか)らく機の至るを候(うかが)いて之に応ずべし」
「処し難き事に遇(あ)わば、妄動することを得ざれ。須(すべか)らく機の至るを候(うかが)いて之に応ずべし」
「処理の難しい問題に出合ったならば、妄(みだ)りに動いてはいけない。じっと待って、好機の到来するのに応じて、対策をとるべきである」
まさに貧すれば鈍するをやるなということです。易経では、陰の時期は、良い子とも悪いこともすべて受け入れろと説きます。これを度量といいます。人は、新しいことを考えたり、行動したりする「器量」はよく考えるのですが、この度量を意識しないため失敗を繰り返してしまいます。
易経「機を知るはそれ神か。君子は機をみて作(た)ち、日を終うるを俟(ま)たず」。
企業でも、売上をあげるとか制度を作るとか新商品を開発するとか、器量の会議や研修はよく見られますが、度量を考える場がほとんどありません。度量はすぐに効果が出ないからです。度量は積み重ねの中でしか、身につかないことから、あまり受け入れられないのですが、器量と共に、磨く必要があります。最近、ようやくそういうことが分かりかけてきました。
度量もて 器量と共に 明日のため 積み上げ重ね 身につけるまで
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