霜始降

| コメント(0) | トラックバック(0)
 今は、七十二候 五十二候 霜降(そうこう) 初候 「霜始降」です。「しもはじめてふる」と読みます。

 葦辺行く 鴨の羽がひに 霜降りて 寒き夕へは 大和し思ほゆ

 万葉集にある志貴皇子(しきのみこ)の歌です。
 子ども頃、この時期になるとよく、ドングリやクヌギやカシを採っていました。

 というと少し表現に誤りがあります。クヌギ、楢、柏、樫といったブナ科の木の実の総称が「殻斗(かくと」と呼ばれるお椀みたいなものでおおわれているのが特徴です。

 どんぐりはデンプン質に富み、生産量も多いことから、森に住む野生動物たちにとっては亜秋から冬にかけての重要な食料となっています。

 ドングリは食べられないと子供の頃思っていましたが、縄文時代にはドングリは、クルミや栗と並ぶ主食だったようです。ドングリは渋みが非常に強く、そのままでは食べられません。でも、縄文時代の人たちは既にアク抜きの方法を知っていたようです。縄文土器を使って熱を加え、水にさらすことを繰り返した上で、お粥や雑炊にしたり、製粉してクッキーのように焼いて食べていたそうです。

落ち葉踏む 音聞きながら ドングリを 探し求めた 幼い日々に

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/4994

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2013年10月26日 06:02に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「漬物8 糠漬けのつぶやき3」です。

次のブログ記事は「似て非なる者を悪む」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。