佐藤一斎先生の「言志四録」からです。
「人の世を渉(わた)るは行旅(こうりょ)の如く然り。途(と)に険夷(けんい)あり。日に晴雨有りて、畢竟の避くるを得ず。只だ宜しく処に随い相緩急すべし。速(すみやか)ならんことを欲して以て災を取ること勿れ。猶予して以て期に後るること勿れ。是れ旅に処するの道にして、即ち世を渡るの道なり」
「人の世を渉(わた)るは行旅(こうりょ)の如く然り。途(と)に険夷(けんい)あり。日に晴雨有りて、畢竟の避くるを得ず。只だ宜しく処に随い相緩急すべし。速(すみやか)ならんことを欲して以て災を取ること勿れ。猶予して以て期に後るること勿れ。是れ旅に処するの道にして、即ち世を渡るの道なり」
「人が世を渡るのは、旅行をするのと同じで、同中には、険しい所もあれば平坦な所もある。叉、晴れの日もあれば、雨の日もあって、これは避けることが出來ない。その時の状況に応じて、ゆっくり行ったり、急いだりするのが良い。急ぎ過ぎて災難に遭ってはよくないし、ぐずぐずして予定の期日に遅れてもいけない。これが旅をする者の心得であって、すなわち世の中を渡っていく道でもあるのである」
心にずっしりと響きますね。
良い時も 悪い時にも 同じように 旅もて己の 道測りつつ
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