拝啓 司馬遼太郎様 1

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 拝啓、司馬遼太郎様。

 あなたが亡くなったのが1996年2月12日ですから、もうすぐ18年になるのですね。

 私は若いころ、あなたと山崎豊子さんの本を、貪るように読みました。体の中を衝撃が走るような面白さでした。

 でも、歳を重ねるにつれて、真実をまなんだ時、あなた方二人の、構想力と筆の強さにすっかり騙されていたことに気づきました。 これまで、あなた方二人の著作を人にも読むように勧めていた自分をとても恥ずかしく思います。

 山崎豊子さんは、「沈まぬ太陽」の主人公 恩地を素晴らしい正義感として描いていますが、実際にモデルになった人間は、ひどく残酷な血も涙もないような人でした。

 あれほど何度も読み返し、心酔した「坂の上の雲」は、歪んだ司馬史観が見えてきます。あれでは、乃木大将や伊地知参謀の家族などは、あなたを恨むことでしょう。

 たかだか小説の事でとおっしゃるかもしれませんが、国民的作家であり、あなた方の歴史観を真実と信じているかつての私の様な人があまりにも多いのです。

 我が國再興のために、これは見逃すわけにはいきません。

 これから時々、このブログでお手紙を差し上げ、そして、あなた方の著作を検証していきます。

 司馬さんが、(得意の誰かを悪者にする方法で)ライフワークになさろうとし、そして、果たせなかったノモンハン事件を、あなたはソ連の圧勝と云っていました。実は、違いましたね。ノモンハン事件が我が國の圧勝に終わった事実が明らかになった今、あなたの、史観の多くは崩れるのではないでしょうか。

 それではまた。
敬具

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このページは、宝徳 健が2014年1月17日 06:54に書いたブログ記事です。

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