拝啓 司馬遼太郎様 2

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 拝啓、司馬遼太郎様

 二回目の手紙です。あなたは「この国のかたち」という本を出版されています。「この国」という表現は一体なんなのでしょうか? 冷めた見方で自國を見るあなた。この表現こそが、あなたのまちがった史観を表しています。
 
 その「この国のかたち」という自國を第三者的に見ている著作で、あなたはこういうことを云っています。



「ノモンハンの草原上の日本軍は死傷70パーセントという、世界戦史にもまれな敗北を喫して停戦した」

「ソ連の近代陸軍と対戦させられ、結果として敗れた」

 また、「司馬遼太郎の考えたこと」という本で、これも言っていますね。

「ノモンハンの戦闘は、ソ連の戦車集団と、分隊教練だけがやたらとうまい日本の旧式歩兵との鉄と肉の戦いで、日本船社は一台も参加せず、ハルハ河をはさむい荒野はむざんにも日本歩兵の殺戮場のような光景を呈していた」

 本当にどこの國の人でしょうか。まず、自分の國を「日本」「この國」と表現しています。あなたは、決して「我が國」とは言えない人なのでしょうね。

 そして、近年、ノモンハン事件が我が國の圧勝だったという事実があからさまになってきました。あなたの後を継いだ、敗戦利得者作家である、村上春樹や半藤利一は、あなたと同じことを云っていますが、このノモンハンの事実を知った時、どう云うのでしょう?

 あなたの作品のほとんどが、このノモンハンの事実で打ち消されますよね。

 えっ? ノモンハンの事実をご存知ない?

 では、次回の手紙で明らかにしましょう。
 いつか、天國で、あなたとノモンハン事件について語るのを楽しみにしています。

敬具

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このページは、宝徳 健が2014年1月21日 03:39に書いたブログ記事です。

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