住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路(ぢ) 人目よくらむ
藤原敏行朝臣の歌です。三十六歌仙のひとりです。書の大家でもありました。京都市右京区にある神護寺所蔵の「三絶の鐘」に刻まれた銘文が彼のものだそうな。今度觀に行かなければ。
「住の江の岸による波ではないけれど、あなたは昼だけでなく夜の夢のなかでさえ人目を避けて來てくれないのね」
男が女の気持ちになって詠ったものです。中條きよしみたいですね。
恋人を待っているけれど、昼も來てくれないし、夢の中にも出てきてくれない。という嘆きの歌。
恋しさと恨めしさが混在しています。
ちなみに、住み江は、今の大阪市住吉あたりです。
男が女の気持ちになって詠ったものです。中條きよしみたいですね。
恋人を待っているけれど、昼も來てくれないし、夢の中にも出てきてくれない。という嘆きの歌。
恋しさと恨めしさが混在しています。
ちなみに、住み江は、今の大阪市住吉あたりです。
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