今日から七十二候 十候 春分 初候 「雀始巣」です。「すずめはじめてすくう」とお讀みください。雀が巣を構えはじめる頃です。
「雀始巣」の前に「春分」につひて。
「雀始巣」の前に「春分」につひて。
春分、秋分を中日に前後七日間を「彼岸」と呼びます。お寺に参拝して祖先を供養する期間です。お盆などは盂蘭盆など、印度で生まれましたが、この彼岸は我が國発祥です。早良親王といふ方が、平城天皇に祟りをなすとされ、春と秋の七日間「金剛般若経」を讀んだとされてゐます。また、春分には太陽が真東から昇り、真西へと沈みます。西には阿弥陀如来がいらっしゃいます。
阿弥陀如来とは、「良ひことも惡ひこともすべて無量の光で多い尽くし」、善人も惡人もすべて救う拂様です。
ですから、この日に供養することで極楽浄土へ行くことができると考えられています。
彼岸には「彼岸会」「彼岸櫻」といふ行事があります。
春と秋の彼岸の七日間にそれぞれ行われる法会のことです。寺院に参詣し、墓參りなどの拂事を行ひます。春、秋ともお彼岸は祖先に会いに墓參りに行き、お盆は祖先をお迎えします。櫻がこの時期に開化することから「彼岸櫻」とも云われています。
春分が 暑さ寒さの 變はるのを 教えてそして 秋分向ひ
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