蹉跌と顛踣

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 佐藤一斎先生の「言志四録」からです。

「官に居る者は、事未だ手に到らざるとき、阪路を攀(よ)ずるが如し、歩歩艱難すれども、卻(かえ)って蹉跌(さてつ)無し。事既に手に到れば、阪路を下るが如し、歩歩容易なれども輒(やや)もすれば顛踣を致す」

「役所に仕えている者は、仕事に馴れていない中(うち)は、丁度、坂路をのぼる時のようなもので、一歩一歩が苦しく大變であるが、かえって躓き失敗することはない。これに反して、仕事に馴れてくると、ちょうど坂路を下る時のようなもので、一歩一歩は樂ではあるが、油斷をして倒れたり躓いたりするものだ」

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このページは、宝徳 健が2014年3月21日 06:59に書いたブログ記事です。

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