七十二候 十壹候 春分 次候 「櫻始開」の今頃は、雲雀が泣き始めるころですね。「ひばり」です。
私たちの子供のころは、結構な規模の都市でも、田園風景や竹林は当たり前のようにありました。小川の水もきれいでした。豐な星が夜空いつぱいに廣がっていました。子供たちは自然と共に生きてゐました。
空を見上げるととんびがくるりと輪を書いてゐました。雲雀が空高く一直線に昇ってピーチックパーチク泣いてゐました。雲雀は、一転、急降下をして草むらに突入します。
巣があるからなのです。地面に巣を作るので外敵が多いようなのですが、巧みに巣の位置を知られないやうにしてゐます。子供のころ、何度も、雲雀の巣を見つけたくて、急降下したところを捜しましたが、見つかりませんでした。
繁盛期に雄がピーチクパーチク囀(さえず)りながら上空に高く上がっていくことを「揚げ雲雀」と呼びます。春の風物詩です。
なつかしいな~。
土筆採り 蕨やぜんまい 狩りに行き 蓬で餅を 作りしあの頃
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