百人一首 參十五

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 有名な歌です。

人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける
 きれいな歌ですね~。紀貫之です。

 もつとも、正岡子規は、紀貫之をボロクソ云つてゐますが(笑)。

「あなたは、さてどうでしやうね。他人の心は分からないけれど、昔なじみのこの里では、梅の花だけがかつてと同じ良い香りをただよわせてゐますよ。」

 貫之が初瀬の長谷寺にお參りに行くたびに泊まっていた宿にしばらく行かなくなつて、何年後かに訪れてみたら、宿の主人が「このように確かにお宿は昔のままですよ(あなたは心變わりされて、ずいぶんおいでになりませんでしたが)」と云はれました。そこで貫之は、辺りの梅の枝をひとつ折つて、この歌を詠んだそうな。

 でも、私は勝手に歌を解釈するのが好きなので、心變わりした女性に梅の枝を折つて送つたのではないかなあと・・・。

 まあ、どちらにしても、かつての我が國臣民は粋ですね。

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このページは、宝徳 健が2014年3月28日 08:45に書いたブログ記事です。

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