今日から七十二候 十六候 穀雨(こくう) 初候 葭始生です。「あしはじめてしょうず」と讀みます。葦が芽を吹き始める頃です。
この季節に催花雨といふ言葉があります。
この季節に催花雨といふ言葉があります。
「さいかう」と讀みます。「春の花を早く咲けとせきたてるように降る雨」のことです。
春の雨にここまで気持ちを込めたかつての我が國臣民の感性には脱帽です。
それと晩春になると山吹が花を咲かせます。
大好きな和歌のひとつです。この歌は後拾遺集の載つている醍醐天皇の御子の歌です。
太田道灌が鷹狩りに行つてにわか雨に遭ひました。民家に駆け込むと少女が出てきました。道灌が少女に蓑を貸してくれないかと尋ねました。少女は黙つて山吹の花を一輪差し出しました。蓑を貸してくれと頼んでゐるのに、山吹の花を差し出すとは何事かと、道灌は怒つて歸つてしまひます。
道灌は歸つてそのことを部下に話しました。部下は、この和歌を紹介しました。
「山吹の花は、美しいけれど、実をつけません。実のないことと『蓑』がないことを少女は掛けたのです」
つまり、蓑ひとつない貧しさを山吹にたとへたのです。道灌は恥じて、以後、歌道に精進したさうです。
物語の舞台は埼玉県越生町(おごぜまち)です。現在三千本の山吹が植えられています。梅の里でもある美しい街です。
かつての我が國は美しいですね。それと、そんな貧しい少女までが和歌を詠めます。
海外では、王の眞似をしたら殺されます。でも、我が國では、天皇陛下の生活の眞似をすることが許されていました。まさに君臣一體(一体)の臣民國家です。
春の雨にここまで気持ちを込めたかつての我が國臣民の感性には脱帽です。
それと晩春になると山吹が花を咲かせます。
七重八重 花は咲けども 山吹の みのひとつだに なきぞかなしき
大好きな和歌のひとつです。この歌は後拾遺集の載つている醍醐天皇の御子の歌です。
太田道灌が鷹狩りに行つてにわか雨に遭ひました。民家に駆け込むと少女が出てきました。道灌が少女に蓑を貸してくれないかと尋ねました。少女は黙つて山吹の花を一輪差し出しました。蓑を貸してくれと頼んでゐるのに、山吹の花を差し出すとは何事かと、道灌は怒つて歸つてしまひます。
「山吹の花は、美しいけれど、実をつけません。実のないことと『蓑』がないことを少女は掛けたのです」
つまり、蓑ひとつない貧しさを山吹にたとへたのです。道灌は恥じて、以後、歌道に精進したさうです。
物語の舞台は埼玉県越生町(おごぜまち)です。現在三千本の山吹が植えられています。梅の里でもある美しい街です。
かつての我が國は美しいですね。それと、そんな貧しい少女までが和歌を詠めます。
海外では、王の眞似をしたら殺されます。でも、我が國では、天皇陛下の生活の眞似をすることが許されていました。まさに君臣一體(一体)の臣民國家です。
天皇陛下は臣民の事を「おおみたから」と呼びます。天皇陛下が最も大切な寳は臣民だといふことです。長く續くはずです。皇太子夫妻にとつて、臣民はおおみたからなのだろうか???
君と臣が ひとつひとつを 支えあふ 天壌無窮の この行ひが
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