風をいたみ 岩うつ濤(波)の おのれのみ くだけてものを 思ふころかな
源重之(みなもとのしげゆき)の歌です。清和天皇の息子である貞元親王の曾孫です。俗に云ふ「清和源氏」です。三十六歌仙のひとりです。
「風が激しくて、岩に當る(当る)波が砕けるやうに、私だけが心も砕け散るほどに思ひ惱んでゐる今日このごろだなぁ」
平然として動じない岩を女性にたとへてゐます。その岩に當つて(当って)は砕ける波を自分の心にたとへてゐます。勢いが激しいほど、バラバラに砕け散る波の哀しさが、情熱的な戀心(恋心)と同時に、絶望的な戀の結末を暗示してゐます。
「いたみ」「なみ」「おのれのみ」と「み」の音が繰り返されてゐます。歌のリズムがよくなつています。
「くだけてものを思ふころかな」は、當時(当時)の常套句だつたさうです。さまざまな歌に使はれてゐるやうです。平安時代の先輩たちは、言葉の遣ひ方がじやうずですね。
「風が激しくて、岩に當る(当る)波が砕けるやうに、私だけが心も砕け散るほどに思ひ惱んでゐる今日このごろだなぁ」
平然として動じない岩を女性にたとへてゐます。その岩に當つて(当って)は砕ける波を自分の心にたとへてゐます。勢いが激しいほど、バラバラに砕け散る波の哀しさが、情熱的な戀心(恋心)と同時に、絶望的な戀の結末を暗示してゐます。
「いたみ」「なみ」「おのれのみ」と「み」の音が繰り返されてゐます。歌のリズムがよくなつています。
「くだけてものを思ふころかな」は、當時(当時)の常套句だつたさうです。さまざまな歌に使はれてゐるやうです。平安時代の先輩たちは、言葉の遣ひ方がじやうずですね。
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