いつものやうに巻頭言だけ紹介します。
【第七十四號:義勇公に奉ず】
いつも士魂商才をお讀みいただき感謝申し上げます。「士魂商才(しこんしょうさい)」第七十四號です。タイトルは「義勇公に奉ず」です。
私の生きる唯一の目的と夢は、本來の立派な日本人になる事です。國家の理念と「私」の理念が重なり、國家の目的と私の目的が重なり合ひ、その目的を掛けた兩者の行為が重なり合ふ、といふ倖せを味わふことの出來たのがかつての我が國臣民でした。
かうした國家への自然な歸属感は、かつての日本人には自明のものとしてありました。例へば日露戰爭における軍神 廣瀬武夫です。廣瀬武夫に關(関)する挿話は胸を打つものばかりで、感動的といふよりも、むしろ男として羨ましくさえあります。
廣瀬武夫が立案者の一人として參加(参加)した、旅順港閉塞の決死作戰に艦隊から應募を募つたところ、七十人足らずの要員に弐(二)千名を超える應募がありました。中には血書をして志願する者もいました。そして、その選に漏れた第二艦隊の旗艦のある機關(関)兵が艦長室にやつてきて、自分の採用を攷めて懇願したのに、艦長はやうやく諭して歸へしました。その間、同室にいて二人の会話を黙つて聞いていたのが、日ごろとつつきの惡さで有名だつた艦隊參謀長の加藤友三郎でした。加藤は、機關兵が去つた後、突然両手で顔をおおい號泣(ごうきゅう)したと云ひます。この機關兵は、職業軍人ではありません。シビリアン(市民)からの徴兵だつたのです。
廣瀬武夫はその決死の作戰を指揮する中で、飛來したロシアの大砲彈に直撃され玉砕しました。その樣子は、イギリス・ドイツでは絵葉書になり、海軍士官教育の範とされました。
廣瀬武夫がロシアの駐在武官として過ごしていた時、廣瀬武夫を熱愛し、結婚も夢見たロシア貴族の美貌の令嬢 アリアズナは、それを聞いて氣を失つて倒れ、以後、彼のために喪章をつけて一生を通しました。
当時、ロシア人は我が國臣民を「サル」と云つて蔑みました。そのサルである広瀬武夫に、ロシアのしかも貴族の娘であるアリアズナは何を感じ取つたのでせうか。自らの祖國をひたすらに愛し、そして、一身に背負つた一人の青年の素朴な氣負いの熱さや美しさだつたのではないでせうか。義勇公に奉じる美しさを広瀬武夫にみたのでせう。
かくまでも 醜き國に なりたれば 捧げし人の ただに惜しまる
一昨年の十月ごろに靖國神社で九十歳になる戰爭未亡人が詠まれた歌です。この方は廿(二十)歳前後で結婚され、子供もまうけられました。しかし、御主人がすぐに戰死され、その子供も父親の顔をみてゐないさうです。御主人が命を捧げた國がこんな風になつてしまひ、さぞや無念だと思ひます。
今の我が國は、先の大戦で國家や家族のために命を捧げてくれた英霊たちが遺さうとした國でせうか?幕末の志士たちが夢觀た國でせうか?
歩きながらスマフォを操作し、人に迷惑をかけていることも氣にしない輩。自転車に乗りながらスマフォを操作し危く事故を誘発しさうになつても平氣な者。二列になつて自転車を走らせ、他の通行人の迷惑になつても平氣でいる若者。満員の電車やエレベータで堂々とベビーカーを広げている醜い母親。正しい歴史を知つても「今さら」と考へる情けない人間。広島の平和公園に「やすらかにお眠りください。過ちは二度と繰り返しませんから」と書いてある文言をみて平氣な人々(我が國が犯した過ちではない)。
私がかういふことを云ふと、「何をひとりできばつてゐるんだ」と云ふ人がたくさんゐます。そんなことを考えないのが普通なんだと。それが普通なのではありません。「異常なマジョリティ」なのです。異常がマジョリティになるから民主主義や國民主權は恐ろしい。
かつて、我が國はあんなに美しかつた。學べば學ぶほど、羨ましくなり嫉妬心さへ起こります。それは、臣民ひとり一人が、自分の分をわきまえ、そして、「義勇公に報じる」崇高な精神があつたからです。
企業経営に於いても、働く人間に「義勇公に奉じる」氣持ちがないため(經營者が社員のその気持ちを醸成してゐないため)、我が國の多くの企業がどんどん弱くなつていつてゐます。技術力や手法やノウハウは確かに大切ですが、崇高な精神に裏打ちされたひとり一人の志事(仕事)がなければ、一過性の成果しか現れません。
出光興産㈱の創業者 出光佐三翁のたつたひとつの企業目的は「立派な日本人を創ること」でした。我が國が敗戰で打ちひしがれている時代に、戰勝國であるイギリスに對抗(対抗)して行われたイラン石油輸入「日章丸事件」。通常は三年半以上かかる製油所建設を、わずか十か月で完成させた徳山製油所建設。その他、偉業を挙げると枚挙に暇がありません。立派な日本人の志事です。私が敢えてこのやうなことを書くのは、未熟な自分自身を奮い立たせるためです。皆様の前で書き續けるしかありません。精進します。
今月號もお樂しみください。
感謝合掌
皇紀弐千六百七十四年四月吉日
株式會社 經營戰略室
代表取締役 寳德 健
【昨日の食事】
朝ごはん:食べなかつた
昼ごはん:激ウマ料亭弁当
夜ごはん:ゆで卵二個・
【平成二十六年個人目標】
變化及び拡大していく事業のなかで、クライアント・仲間・アライアンス會社等の関係者のシーズ・ニーズ・ウォンツをさらにたくさん受け容れることができる自分を創造していく。
(理由)
平成二十五年は、これまでにない仕事の充実をみた。しかしながら、より望めた高みを、自らの怠慢によって、本来のあり方から著しく低くしてしまった。怠慢 とは、感謝の気持ちが足りないことから起きる。自己都合から起きる。結果として、手紙・暗唱目標が達成できなかった。中身を創らない人生はダメだ。中期構想を実現するために、一切の自己都合を排除する年とする。どうしても必要なとき以外は飲みに行かない。
2.実現すること
(1)年間定量目標の達成(事業・個人)
(2)年間訂正目標の達成
(3)週間行動具体策の実行
(4)日間行動具体策の実行(ルーティン)
3.行動目標
<朝の使い方>
①ブログを書く
②朝のおつとめをする
③昨日の仕事をまとめる
④全体的に仕事を觀る・視る・診る(これができるように常に手帳を改定する)
⑤これが終わるまで朝食を摂らない
<昼の使い方>
①交通機関での移動中:仕事の構想を練る・暗唱する・時間があれば読書
②事務所:具体化
③事務所での空き時間:整理整頓清掃
4.具体的目標及び行動具体策
(1)年間目標
<事業定量目標>
事業計画を2月中に作成
<個人定量目標>
感謝する:3,600回の感謝の気持ちを具現化:手紙3,600通 501通/3,099通
整える:365回以上の整理整頓清掃56回/309回
創る:200冊以上の読書:60冊/150冊 読んだ本は最後に紹介しています
観る:和歌365通以上132/233首
診る:ブログ730通以上:218通/512
視る:士魂商才12冊:4冊/8冊
看る:体重75キログラム未満:81.5㎏ あと6.5㎏
<個人定性目標>
①平成二十六年二月末までに個人五か年計画作成
②平成二十六年一月十五日まで個人一か年計画作成
③平成二十六年二月末まで次年度事業計画作成
(2)月間目標
毎週最終土曜日(もしくは最初の土曜日)に次月計画を作成
(3)週間目標
①先週検証・次週計画(土曜日)
②息子に手紙を書く
③先週業務(特にクライアント)の検証と方針立案
(3)ルーティン
①私は毎朝、朝のお勤め
をします(皇居遥拝、宗像大社遥拝、神棚拝礼)
②私は毎朝、三つの唱和をします(般若心経、教育勅語、大祓詞)
③私は毎朝、少しずつ新しい暗唱をします(今は、大学と終戦の詔勅)
④私は毎朝、連携先について5分ずつ深く思考します
⑤私は毎朝、一部分を順番に掃除します
⑥私は毎朝、前日の仕事を振り返り、まとめ、当日の仕事の方針を立てます
⑦私は毎日、新しいビジネスモデル構想を1つノートに書きだします(完成ではない)
⑧私は毎日、全クライアントのことを3分以上考えます
⑨私は毎日、5年間の夢、1年間の夢を3分以上眺めます
⑩私は毎日、10分以上次の事業づくりの勉強をします
【行動規範:八戒】
一、いつも最悪の事態を想定せよ
一、そして、今日一日の最良の行動をとれ
一、自分の事ばかりしゃべるな(ブログと士魂商才以外)
一、自分以外の人に強い興味を持て(ただし必要以上期待しない、過去の出来事にこだわらない)
一、自分の馬鹿さ加減を常に思い出せ
一、人から受けた恩は忘れるな
一、人へ施した恩はすぐに忘れろ
一、小さな仕事こそ丁寧にやれ
【読んだ本】
総 図解第二次世界大戦、総図解日本近現代史、月間致知二月号、名著で読む世界史 、黒田官兵衛の情報学、歴史小説の罠、別冊正論NHKよそんなに日本が憎いのか、日本文化本当は何がすごいのか、小さな修養論、WILL三月号、ひととき 二月号、ウエッジ二月号、正論三月号 、致知三月号、WILL四月号、中国共産党3年以内に崩壊する、正論四月号、ひととき四月号、日本の歴史本当は何がすごいのか、保守の心得、世界史の中の 日本本当は何がすごいのか、月間致知四月号、韓国人はどこから来たか、日本人ルーツの謎を解く、古代日本「謎」の時代を解き明かす、反日プロパガンダの近 現代史、歴史問題は解決できない 、知の武装、旧かなづかひで書く日本語、WILL五月号、ふるさとなる大和、私の國語教室、自衛隊最強兵器FILE、偉大なるしゅららぼん、消えたヤルタ 密約緊急電、とっぴんぱらりの風太郎、正論五月号、歴史通三月号、自衛隊ピア、ひととき五月号、ウエッジ五月号、歴史通五月号、致知、MAMORU、あの ね だいじょうぶだいじょうぶ 、VOICE五月号、PHP五月号、※ウェッジ五月号、ひととき五月号、WILL六月号、別冊正論EXTRA21、常識から疑え山川日本史下、一個人別冊 天皇と皇室、本当は恐ろしい日本国憲法(弐回目)、夢を実現する発想法、常識から疑え山川日本史上、空が青いから白を選んだのです、世界が憧れる天皇がい る日本、あのねだいじょうぶ大丈夫(弐回目)、単価100のツボ、増税と政局50年史
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