百人一首 五十參

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 右大将道綱母(うだいしょうみちつな)の歌です。

 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る
「あなたが來ないのを嘆きながらひとり寝る夜。その夜の明けるまで時間がどれほど長く感じられたことか。あなたは知らないのでせうね」

 「明くるま」は、夜が明けるまでの時間です。

 藤原道綱の母親です。藤原兼家の第二夫人となつて道綱を意味ました。蜻蛉日記の作者です。

 蜻蛉日記とは、夫である兼家との結婚生活や、兼家の正室である時姫(藤原道長の母)との確執、兼家がどんどん女性をつくることへの嘆き、旅行記などが書かれています。我が國はすごいですね。女性が、この時代に小説や随筆を書いています。歐州では考えられないことです。

 このころの古典をすべて讀むのは、私の夢のひとつでもあります。





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このページは、宝徳 健が2014年5月10日 06:57に書いたブログ記事です。

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