腐草爲螢

| コメント(0) | トラックバック(0)
 今日から七十二候 二十六候 芒種 次候 「腐草爲螢」です。

 「くされたるくさほたるとなる」と讀みます。「ふそうほたるとなる」とも。腐つた草が蒸れ螢に生まれかはる頃です。そんなことないのですが、さふ考へることが面白ひですね。

 都会に住む子供たちはかはいさうですね。
 あの幻想的とも云へる、蛍がまさに降るやうな世界を知ることができません。「星垂る」。螢の語源の一つです。私たちの祖先は、本當に言葉をたくみに使ひました。言霊を言葉にしたのですね

 昼顔の季節でもあります。

高円の 野辺の容花(かほばな) 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも

 大伴家持の歌です。「高円の野辺の昼顔のやうに、面影ばかり見え續けて、あなたは忘れることができないでしょう」



 我が國は、本當に素敵な國です。

朝昼夕 それぞれの時 花結び 心の目でみて それを詠ひて 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/5430

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2014年6月11日 08:48に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「まおちゃんショック(皇紀二千六百七十四年六月九日の日誌)」です。

次のブログ記事は「百人一首 六十六」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。